- 2017.12.25
- 一般
中国湖南省の長沙に行ってきました。
師走となり、皆様お忙しく過ごされているかと思います。
実は、12月22日から金土日の3日間で、中国湖南省の長沙と言う所に行ってきました。
2ヵ月前に当院で行っている高血流透析について講演して欲しいと言う依頼があり、海外での講演ですし出来るか不安でしたがお受けいたしました。
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行きは成田から直行便がありましたが、自宅を朝9時に出て成田経由で着いたのは夕方6時でした。
帰りは朝6時にホテルを出て長沙空港から上海経由で成田空港へ。
自宅に着いたのは夜7時という強行軍でした。
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講演は土曜日の午後にありました。
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これから講演が始まる所です。
最終的には満席となりました。
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内容としては
高血流では逆濾過が生じやすいので透析液清浄化の話をさせて頂きました。
そして、我々が高血流透析を行っている理由
高血流透析でCKD-MBDを起こさないようにしていること
高流量透析のる安全性について
高血流透析の生体適合性について
最後は高血流の実践方法をお話してきました.
ほとんど、当院がこれまで学会で発表してきた臨床研究のデータです。
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スライドは中国語ですが、私が手元で日本語のスライドを見ながら説明して、通訳の方が中国語に訳して説明する方法です。
なんとか無事に終了することが出来ました。
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土曜日の午前中は通訳の方と講演の打合せをする予定でしたが、事前に僕の方から中国の透析施設を見学したいと言う要望をしていたこともあり、打合せは金曜日の深夜に行い、土曜日は市内にある大学病院の透析室を見学させて頂きました。
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長沙は人口が740万の大都市でした。
その中心地にある大学病院を見学させて頂きました。
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腎臓内科の教授に出迎えていて頂き、透析室内を詳しく案内していただきました。
ありがとうございました。
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こちらもボタンホールの痂皮の切除法など逆質問されてしまいました。
いろいろお聞きする事ができました。
中国で透析を受けている方は50万人近くになってきているそうです。
最近ではハイフラックス膜の使用数も増えてきており、透析液清浄化にも気を使っているとのことでした。
かなりのハードスケジュールでしたが、行くことが出来てとても良かったです。
これからもしっかり臨床研究を続けて行きたいと思います。
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- 2017.12.22
- 一般
「腎臓からの手紙」
「腎臓からの手紙」中外製薬 プライマリームービー② 慢性腎臓病
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https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=sbk9sfIv2Ik
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「前略、―― 私、あなたの腎臓です」
いつもは物静かな腎臓から、ある日、手紙が届く。
患者さんのこれからの人生をもっと笑顔にするために
中外製薬の制作したショートムービー
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これいいですね。
当院でも、腎機能が悪くなってきた方の治療・生活指導を積極的に行っております。
腎臓が悪くなり透析治療が必要になった方の治療も行っておりますが、腎臓が悪くならない為の治療も積極的に行っております。
採血で、腎臓の機能が落ちていると言われた方は腎臓専門医の受診をお勧めいたします。
- 2017.12.13
- 一般
置物をいただきました。
編み物が大好きな当院通院中の90歳を越えるおばあちゃんから置物をいただきました。
先日はたくさんの帽子をいただいたのに。
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毛編みの容器に綺麗な飾りがたくさんです。
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透析室の入口にも飾らせて頂きました。
とても素敵な飾りです。
ありがとうございました。
- 2017.12.11
- 一般
日曜日に第97回福島腎不全研究会が郡山市で開催されました。
日曜日に第97回福島腎不全研究会が郡山市で開催されました。
すずきクリニックから看護師と臨床工学技士が1演題ずつと私が1演題で合計3演題
あさか野泌尿器透析クリニックから看護師が1演題の発表を行いました。
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今回は、あさか野泌尿器透析クリニック看護師の工藤がスタッフ研究会賞を受賞いたしました。
朝からの長丁場で疲れましたが、有意義な時間を過ごす事が出来ました。
また明日から頑張りたいと思います。
- 2017.12.09
- 一般
本日勉強会
本日は患者さん向けの勉強会を開催いたしました。
テーマは『フットケア』と『食事とリンコントロール』
『フットケア』は星総合病院 皮膚排泄ケア認定看護師 佐藤義邦様にご講演いただき、『食事とリンコントロール』については当院管理栄養士の荒川が講演いたしました。
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たくさんの患者さんが集まってくれました。
当院以外の方も来てくださいました。
とても感謝しております。
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『フットケア』も『リンコントロール』も繋がる部分がありますね。
28年の診療報酬改訂では、下肢末梢動脈疾患指導管理加算が出来ました。
これは、透析を受けている全ての患者さんの下肢末梢動脈の虚血性病変に足関節上腕血圧比(ABI)検査や皮膚組織灌流圧(SPP)検査でリスク評価を行い、異常が見られたら専門的な治療体制を有している保険医療機関へ紹介を行う体制を作る為の加算でした。
末梢動脈疾患で下肢切断を行った方の予後がとても悪く、初回切断後の1年生存率が50%と言われ、フットケアがとても重要だと言われています。
透析患者さんでは血管石灰化が大きな原因となり、血管石灰化を起こす最大の原因は高リン血症です。
リンコントロールの為には、きちんとした食事管理とリン吸着薬の内服、そしてしっかり透析が大切です。
今回は、管理栄養士の荒川からリン値を管理する為にはどのような食品に気を配れば良いかお話がありましたが、その大前提として十分な透析がが必要となります。
実は、12月8日に第377回の中央社会保険医療協議会が開催され、来年の診療報酬改訂についての会議がありました。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000187304.pdf
こちらは会議の資料となりますが論点となる部分をお示しいたします。
論点の中にしっかり透析を評価するという部分があったのでお知らせ致します。
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私が注目したのは
○長時間の血液透析について、短時間に比べて、合併症のある患者等にとって、より質の 高い治療となることから、6時間以上の長時間血液透析を評価してはどうか。。
○ 慢性維持透析濾過(複雑なもの)について、現行、実施時間によらず一律の評価となって いることから、時間により区分を分けた評価に適正化してはどうか。
の2点となります。
当院でも長時間透析を推進している立場からは6時間以上の長時間血液透析を評価すると言うことはとても喜ばしい事だと思います。
また、オンラインHDFをするから時間は長くなくて良いと言う考えを時々耳にしますが、やはりオンラインHDFでも時間区分は必要だと思いますので、この2点についてはとても評価いたします。
勉強会も含め、より良い透析と治療環境が提供出来るように我々はこれからも頑張っていきたいと思います。
プロフィール

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。