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2018.04.14
一般

平均透析時間の推移を作図してみました。

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透析学会の我が国の現況から平均透析時間の推移を作図してみました。
1990年代に入り、平均透析時間はどんどん短縮されてきていましたが、1996年に診療報酬における保険点数の時間区分が新設されると、透析時間の短縮幅が少なくなりました。
しかし、2002年に透析時間の時間区分が廃止されると再び平均透析時間の短縮が起こっています。
これは、2008年の時間区分復活まで続いています。
時間区分が復活した2008年以降は平均透析時間は上昇に転じています。
HDFについても、2012年にオンラインHDFが新設されましたが、オンラインHDFの時間区分が無い事もあり、年々透析時間の短縮が生じています。
今年の改定では、オンラインHDFにも時間区分が新設されましたので、再び透析時間が延長する方向に向かうのではないかと考えています。

また、今回の改定では長時間透析が評価されました。このことがHDの平均透析時間延長にどのくらい影響してくれるのか、とても楽しみにしています。

何故、何もしないと平均透析時間は短縮していくのかと言う理由としては

導入患者の高齢化により透析時間が短くてもデータは良好である

慢性治療のため、目に見える効果が分からず漫然とした治療が続けられてしまう
患者が時間延長を望まない

4時間未満の透析なら日勤帯の時間で2クールが行える

等の理由が挙げられます。
もちろん他の理由も数多くあるかと思いますが、とりあえず思いつく理由を挙げてみました。

透析時間延長は予後に直結する事はこれまでの知見からは明白な事実です。

その事を透析従事者は患者に啓蒙していく必要が有ります。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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