2009.07.13
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学習勉強会15

透析時間の延長、血流量の増加、大量置換ろ過を行うことで、得られた効果を示します。

学習講演会7で説明しましたKT/Vでは、1.28から1.85に増加しています。
以前透析学会で示した指標では1.6以上が望ましいとあり、数値的にはそれ以上の結果になりました。

Kt/Vは1.8までは生命予後が改善され、それ以上だと予後が悪くなると言う事が言われていますが、最近の統計調査では、Kt/Vが2以上でも死亡リスクが下がるという結果が出ているようです。

透析をやり過ぎると悪いという考えは以前からあります。
実際効率が良くなると、蛋白の抜けも大きくなります。
だからやりすぎは良くないんだとよく言われます。

当院でも、実際に透析量を増やしたところ、痩せてきた患者さんがいらっしゃいました。
でも、そう言う場合は、透析に見合うカロリー摂取が少ないことが問題であることが多く、その方の場合、透析中のカロリー補給と、栄養指導を含めた栄養改善で、一時的には透析量を減らす事が有りましたが、現在では以前の透析量での透析を行っても、痩せることは無くなりました。

この方の場合は、うまくいったケースで、なかなか栄養改善がうまくいかず、透析量を減らしたままで、再度増やすことが出来ない患者さんもいらっしゃいます。

でも、だからといって、透析量を増やすことが悪いことだとは言えないと思います。
基本的には、透析量を増やすことはいいことであって、増やせるのなら、増やせるだけ増やした方がいいでしょう。
ただ、どうしてもそれについて行けない人はいますので、きちんと患者さんを観察して、難しい場合は個別で対応する事が大切なのです。

透析量を増やすと悪いという意見は、増やさなくてもいいという意見の言い訳の様な気がします。

2009.07.12
診療
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学習勉強会14

当院でその当時3ヵ月以上の透析治療を受けていた方は11名で、平均年齢が約60歳、糖尿病が原疾患の方が11名中5名でした。
透析歴は、平均約3年で、透析方法は、一台の通常HDF以外はオンラインHDFを行っています。

導入直後の方が多かったため、転院時の透析時間は4時間弱でしたが、尿量減少と共に時間延長をお勧めしていましたので、その時点で4.3時間にとなっていました。

その当時は、6時間透析の人が1人いらっしゃいました。
かもめクリニックで、長時間透析が高血圧を防いでいると言う実績を知っていましたので、転院時に血圧が高く、降圧剤でコントロール不良であったため、6時間透析を行っていました。
現在は、血圧も下がり、本人と相談し、5時間透析を行っています。

現在は、5時間透析の方が最長ですが、どうしても体重コントロールが不良の方がいらっしゃって、その方は週4回の透析を行っています。
基本的には、透析はやればやるほどいいという考え方でやっていますので、その患者さんを良くする方法で対応できる事は行いたいと考えています。

血流量は、一般的に使用している針の太さから取れる流量が毎分300mlくらいまでだとの考えから、当院では積極的に300ml/mlまで上げています。

現在、20数名の患者さんが血液透析を当院で受けられており、シャントの調子が悪い方以外は、ほとんどの方が毎分300mlで透析を行っており、最大360ml/分の血流量で透析を行っていますが、心機能の悪くなった患者さんはいらっしゃいません。

当院で行っている透析方法が、オンラインHDFであり、血流を上げても不均衡が起こりずらく、心臓への負担が少なくなっている可能性もあります。
しかし、基本的には以前書いたように、引いた分だけ返しているので血流を上げても問題ないのだと思います。

2009.07.12
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学習講演会13

これからは、おまけみたいなものです。
昨年5月に開院し、半年経過した12月の時点で、当院の治療成績を福島腎不全研究会で発表しました。

透析量の増加とオンラインHDFを行うことで、どのくらいの成果が有ったかを、半年という短期間ですが、発表しました。

援腎会すずきクリニックでは、開院時より、
  透析液の清浄化
  透析時間の延長
  血流量の増加
  オフライン及びオンラインによる血液濾過透析
 を行うことで、
『透析中の苦痛が少なく、元気で長生きできる』
透析を目指しています。

当院では、東レメディカル社製の、トータルクリーンシステムを採用して、透析液の清浄化を達成しています。
透析液作成には、いくつかの行程がありますが、1つのメーカーが全ての過程を行っているので、バリデーションされた状態となっています。

これにより、透析液のエンドトキシンや細菌は測定感度未満となっています。
このことは、月1回ホームページ及び院内掲示にて結果を公表しています。

2009.07.08
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24時間血圧計(ABPM)を導入しました。

当院では、慢性腎臓病の治療を積極的に行っています。
慢性腎臓病の管理で最も重要なことは、高血圧を防ぐことです。

最近、高血圧の中でも、早朝高血圧や夜間高血圧があると臓器障害を起こしやすく、リスクが高いと言われています。

しかし、なかなか夜間血圧を測ることは出来ません。
そこで、24時間の間、15分から60分感覚で血圧が測れる24時間血圧計が注目されてきました。

最近、測定に保険が適応されるようになり、当院でも導入することといたしました。

費用は、3割負担の方で、600円、1割負担の方で200円です。
ご興味のある方は、お話ください。

2009.07.08
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カブトムシが羽化しました。

カブトムシの幼虫を3匹飼っていて、2匹は地上でサナギになったので、人工蛹室へ移していたのですが、もう一匹は土の中から出てこず、経過を見ていました。

本日、成虫の状態で土の中から出てきているのを発見しました。
ただ、角はまだサナギのような角です。
羽化した直後は羽は白いようですが、今日見るとすでに茶色になっていました。

現時点では全く動かないので、元気に動いて昆虫ゼリーを食べてほしいです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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