2012.07.08
研究
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関電に怒り ‘電力不足ウソか’

県外在住のDrよりちょっと意地悪な質問をして良いと言われました。
それは、「電力をこれだけ使っている透析という治療を行っていて、原発反対というのは矛盾しない?」
と言う質問でした。

それは、僕もいつも自問自答してしまう事です。

それで以下のように答えました。

基本的な考えとして、我々福島県民は原発事故直後から低線量を含めて大なり小なり被ばくを受けています。
その事による精神的苦痛や風評被害も受けています。
被害者です。

被害の原因となったのは、今回の国会事故調でも指摘されたように電力会社による人災から生じた原子力発電所の事故によるものです。
これは、電力会社の体質であり、東京電力に限ることではありません。ですので、沖縄電力以外の原子力発電を行っている電力会社は同列です。

被害を受けた方が、加害者が同様な過ちを犯す可能性があることに対して批判をする事は当然のことだと思います。

もう一つは全く反省をしていないと言う事です。
体質も変わっていません。
ですから、今回の事故を反省して今後はそのような事故が起こらないと世論が考えるまでは、原発を再稼働させるのはあり得ないと考えてしまいます。

以下の様な話が出てくる様では論外だと思います。

こちらは昨日書かれた記事です。

この文章の最後に書かれていますが、電力会社は地域独占や総括原価方式で守られ、献金・天下りがあります。
今回の再稼働は、電気が足りなくなるからでは無いようです。
電力会社の経営状況が悪化しないためです。

だから、この状況に対抗するには『福島の現状を訴えていく』しかないのです。

2012.06.27
診療
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著作権侵害

昨年の原発事故以降、放射線被曝や原発報道についていろいろ書いてきました。

その中で他の新聞等の記事を転記した記載も多数載せていました。

今回、記事の権利を保有する会社の方からM3に著作権侵害の恐れがあると連絡があったそうです。

と言う事で、とりあえず、昨年震災後の引用記事を削除いたします。

コメント頂いた方には申し訳ないのですが、ご了承いただきますようお願いいたします。

2012.06.25
研究
グルメ / お酒

日本透析学会総会に参加してきました。

札幌市で行われた第57回日本透析学会総会に参加してきました。
学会中は泌尿器科外来を休診とさせていただきご迷惑をおかけしました。

今回は、ポスターセッションに僕が一題、透析室長の鈴木が口演で一題の演題を報告いたしました。
後日、ホームページにアップし、ブログでもご紹介したいと思います。

今回も自分が経験したこともあり、どうしても震災のセクションがあれば聞きに行って質問したりしていました。
本来は、今回大きな話題になっている無酢酸透析液とカルシウムの話を聞きに行きたかったのですが、少ししか聞けませんでした。

他には、現在当院で導入し非常に有効である適応補助換気Adaptive-Servo-Ventilator(ASV)の話も聞けました。
とても勉強になりましたので、明日からの診療に役立てて行きたいです。

夜は、一緒に参加したスタッフとの宴会や、全国の透析を頑張っている先生方との食事会、情報交換も出来て楽しい時間を過ごす事が出来ました。

2012.06.16
研究
仕事 / 職場
生活 / くらし

南相馬10日間の救命医療

南相馬10日間の救命医療―津波・原発災害と闘った医師の記録

太田 圭祐 (著)

昨年3月に南相馬市立病院に勤めていた医師が、

震災直後のトリアージを含めた救急患者への対応

原発が爆発した後の恐怖に対して立ち向かっていかなければならなかった状況

についての記録を書いた本です。

郡山でも、原発が爆発して多くの人が逃げ出しました。
総合病院以外の医療機関の多くが休診している状況で、透析クリニックは診療を続けていかなければなりませんでした。

南相馬に比べれば、郡山の状況はかなり恵まれていましたが、とても辛かったことは思い出します。

読みはじめたら、あっと言う間に読み終わってしまいました。
多くの方に読んで欲しい本であると思います。

2012.06.06
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告4

全体をスコア化すると介入対象となる合計点数30点以上の患者さんが26.9%いました。

これらの愁訴を訴える患者さんには、担当スタッフが個別の対策を立てて対応し、半年後にスコアが改善されたかを確認する事としました。

便秘は透析患者によく見られる症状であり、運動不足や除水、リン降下薬の内服による影響が大きいと考えられます。

不眠については様々な原因が考えられますが、「憂鬱な気分になる」「何事にも興味がわかない」といった回答があったことから透析治療による生活の制限や治療自体の煩わしさなどがストレスとなり不眠を訴える患者が多いのではないかと思われました。

今回の調査を行ったことで、患者さん達が普段訴えない愁訴を知る事が出来ました。
今後はこの結果を基に愁訴を改善出来る様な試みを行っていきたいと考えています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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