- 2012.07.26
- 生活 / くらし
自主避難
民報新聞の記事です。
家族が第一原発事故で自主避難している家庭の割合が8.5%あるそうです。
相双地区が16.7%と最も多く、県北県中地区が9.2%だそうです。
僕の考えでは、我が家がある郡山市の高線量地区でも自主避難するほどの放射線量では無く、気を付けて生活すれば十分生活出来る環境だと考えています。
ただ、室外の放射線量が高いため、子ども達を外で遊ばせることはちょっとためらうのも事実です。
でも、県外に行くと全くこのことが忘れ去れていて、安全性の確認もせずに原発を再稼働させようとしています。
また、県内でも、行政を中心に大丈夫だ運動を盛んに行っています。
これだけの方が自主避難している状況を周知させることは、福島の住民が我慢して生活しなければならない状況を打破する為にも重要な事だと考えております。
- 2012.07.22
- 生活 / くらし
原子力規制委員会の人事
eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会) と言うグループより、原子力規制委員会の中心メンバーが「原子力村」出身であり、これまで原発を推進してきた田中俊一氏を委員長にさせるのはおかしいと言う声明が出ています。
原発事故を防げなかった人達から今後の規制を行う人を選ぶと言うのは、誰が診てもおかしい事だと思います。
原子力規制委員会法が成立して、政府からの独立性の高い原子力規制委員会を設置されます。
原子力規制委員会では、原発の再稼働の審査に加え、原子炉の40年廃炉方針や、大飯原発で示された「安全性」に加え「原発による電力の必要性」を考慮する方針などを、再び審議することとなっています。
原子力規制委員会は、政府からの独立性の高い委員会であり、原子力規制委員会の委員を原発推進勢力で固められてしまえば、「独立性・専門性の壁」に阻まれて国民の声が通らなくなる恐れがあるというのです。
原子力規制委員会のメンバーを安易にこれまで原発を推進してきた人から選ぶ事に反対します。
内部被曝通信
https://aspara.asahi.com/blog/hamadori/entry/TpigXw1NWt
朝日新聞に医療サイト「アピタル」と言う会員制のサイトがあります。
東大の坪倉正治医師がブログを書いており、一般の方でも見る事が出来ます。
坪倉医師は週の半分は南相馬で医療支援を行っており、南相馬で行っているホールボディカウンターの結果から分かったことをブログに書かれていますが、とても参考になります。
一度ご覧になってください。
それと、昨日ラジオ福島で、東大の早野教授と坪倉医師が内部被曝についてお話してくれました。
いくつか記憶に残った部分を書きます。
・チェルノブイリ比べて内部被爆の量は二桁違う
チェルノブイリでは、汚染直後に食品の規制をしなかったために、汚染した牛乳を飲んだ子供たちが甲状腺癌になったことが知られています。
食品が規制されている現在では、きちんと流通している食品を食べていれば内部被曝の量はとても少ないとの事でした。
南相馬で行っているホールボディカウンターの結果によると、ほとんどの方が測定感度以下であり、一部の被曝量が多い方でも1日20ベクレル程度の被曝量との事でした。
・ホールボディカウンターは子供をはかるより一緒に住んでる親を測ったほうがいい
これは、今回の内部被曝通信にも書いて有る事です。
うちの次男も郡山の高線量地域に住んでいる幼児として、つくばにバスで内部被曝量を測りに行ったのですが、本人だけで無くお母さんも一緒に測る様に言われた事を思い出します。
その時は、小学生の長男を測って欲しいと思いましたが、お母さんを測る理由はあったのだということが分かりました。
・1964年当時は日本国民のほとんどが毎日5ベクレルほどの内部被曝を受けていて、現在の福島での内部被曝より多い
今回の原発事故が起こらなければ全く知らなかった事です。
1950~1960年代を中心に、非常に多くの核実験が大気中で行われ、たくさんの放射性物質が降ってきていたそうです。
グラフの縦軸は指数ですから、とんでもない量が降っていたことが分かりますね。
以上です。 早野、坪倉両先生の話は2回に分けて放送されます。 次回は7月28日の土曜日、午後2時からとのことです。
- 2012.07.10
- 生活 / くらし
コメントをかきました。
医療ガバナンス学会に
危機管理としての原発問題~原発はすべてを止めれば済む問題か~
と言う投稿がありました。
http://medg.jp/mt/2012/07/vol537.html#more
コメントを書こうと思ったのですが、認証されず、コメントを書き込めないので、ブログに書くことにしました。
コメント
同様のメールが震災直後妻の元にも送られてきました。
覚えていませんが、僕はただのチェーンメールだから大丈夫だと言ったようです。
だから、あの時大丈夫大丈夫と言った山下教授他が許せない県民は多いでしょうね。
これも、どちらが正しかったのかは今でも分からないです。
福島・郡山から逃げ出す人が最低限の人数だったため、寝たきり老人などの震災弱者が取り残される事は無かったのも事実です。
ただ、福島の親で自分の子ども達を被ばくさせてしまったという気持ちがある親はたくさんいるでしょうね。
僕もただただ原発再稼働反対と叫んでいる訳ではない。
でも、今の体制で管理されている原発には絶対反対です。
うそをついて、人をだまし、矛盾ばかりがまかり通る。
多くの国民が納得して安心出来る技術と仕組みを作ってから再稼働すべき何じゃ無いですか。そのための努力もしないで、何の反省も無く再稼働する事は絶対に容認出来ないですよね。
まずは、過ちを犯した人を処分して、利権に関係しない人達が新しい仕組みを作り、その上で再稼働してもいいか議論する。
これは最低限の事だと思いますよ。
それと、周囲が1マイクロシーベルトある場所で子育てしていますがが、「低線量被ばくは怖くない」と言う考えにも反対。
だって、分からないのだから。
それを怖いと思う人が出て行く事を責めてもいけないし、許容する人がいてもいいのでは。
福島市渡利の数値は高く、避難勧奨指定基準を超えている場所が有ったにも関わらず行政は認めませんでした。
チェルノブイリでさえ避難を住民が選択出来る地域があるのです。同程度の汚染地域がなぜ認定されなかったのか、とても疑問に思っています。
だから、低線量被ばくは安心なんて考えはとうてい受け入れられないのです。
現状は、自宅内や学校、通学路などの除染された場所は安心出来ますが、公園などは実際に計りに行けば未だに1マイクロシーベルトくらい有ります。子ども達を外で遊ばせるのは躊躇します。
それでも僕は郡山に住み続けます。
子供たちを県外に行かせる事もしません。
それは、生活している場所の多くが除染されていて、気を付けて生活すれば十分に生活できると言う考えだからです。
多くの方が同じような考えで生活していると思います。
子供は落ちているものを拾うのが好きです。
現在の福島では落ちているものを拾う事はリスクがあります。落ちている枯れ木や葉っぱの放射線量が判らないからです。
子供たちには少し窮屈な生活だと思います。
だから、せめて夏休みに子ども達を学校単位でサマーキャンプに連れて行って遊ばせて欲しいです。
昨年もいろいろ取り組みが有りましたが、一部の子供しか恩恵を受けておらず、しかも今年はそのような企画さえ聞かなくなりました。
福島郡山では多くの親がストレスを感じて生活しています。
子ども達を屋外で元気にのびのび遊ばせたいと願っています。
野田総理が、先日福島にやって来て、『福島の採再生なくして復興なし』と言ったようですが、もう少し我々の事を考えて欲しいものです。
関電に怒り ‘電力不足ウソか’
県外在住のDrよりちょっと意地悪な質問をして良いと言われました。
それは、「電力をこれだけ使っている透析という治療を行っていて、原発反対というのは矛盾しない?」
と言う質問でした。
それは、僕もいつも自問自答してしまう事です。
それで以下のように答えました。
基本的な考えとして、我々福島県民は原発事故直後から低線量を含めて大なり小なり被ばくを受けています。
その事による精神的苦痛や風評被害も受けています。
被害者です。
被害の原因となったのは、今回の国会事故調でも指摘されたように電力会社による人災から生じた原子力発電所の事故によるものです。
これは、電力会社の体質であり、東京電力に限ることではありません。ですので、沖縄電力以外の原子力発電を行っている電力会社は同列です。
被害を受けた方が、加害者が同様な過ちを犯す可能性があることに対して批判をする事は当然のことだと思います。
もう一つは全く反省をしていないと言う事です。
体質も変わっていません。
ですから、今回の事故を反省して今後はそのような事故が起こらないと世論が考えるまでは、原発を再稼働させるのはあり得ないと考えてしまいます。
以下の様な話が出てくる様では論外だと思います。
こちらは昨日書かれた記事です。
この文章の最後に書かれていますが、電力会社は地域独占や総括原価方式で守られ、献金・天下りがあります。
今回の再稼働は、電気が足りなくなるからでは無いようです。
電力会社の経営状況が悪化しないためです。
だから、この状況に対抗するには『福島の現状を訴えていく』しかないのです。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。