2012.07.27
診療
開業 / 病院経営

テレビコマーシャル

郡山市西部自動車学校北側
人工透析と泌尿器科の専門医
援腎会すずきクリニック
院長 鈴木一裕より
残暑お見舞い申し上げます

今年も8月10日(金)から8月14日(火)までの間に援腎会 すずきクリニックのテレビコマーシャルをテレビユー福島(TUF) で放送いたします。

8/10 09:55~10:50 はぴスタ
     13:55~14:55 ドラマフォーカス
8/11 06:45~07:30 サタデーすぱっと
8/12 13:55~14:00 TUFお天気情報
8/13 09:55~10:20 はぴスタ
     13:50~13:55 午後ネタ!
     15:54~16:53 時代劇シリーズ
8/14 06:00~07:00 みのもんたの朝ズバ!
     18:55~19:00 ラブリーTUF

もし、たまたま見た方がいらっしゃいましたら、ブログのコメント欄に見たよと一言お願いします。

2012.07.26
診療
研究

慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討6

考察です。


今回の検討で、栄養状態としてDW、alb、GNRI、筋肉量、脂肪量について検討しましたが、有意な変化は認めませんでした。
若干アルブミンは上昇傾向にあり、栄養状態の悪い患者さん達で悪化していなかった事は良かったことです。

心機能の指標としてCTRの経過も同様でした。

今回一番注目すべきは、腎性貧血に対する効果です。
HbはESA製材でコントロールしているため、若干上昇傾向にあるものの、有意な変化を認めませんでした。
ESA使用量は、全体及び低栄養の患者で使用量が減少していました。
しかも、GNRI91未満の低栄養患者では、平均使用量が7176単位から2694単位に減少していました。

さらに、9000単位/週以上のESAを使用している患者数は、L-カルニチンの投与により3人から0人になっていました。

このことは、L-カルニチンがESA抵抗性の貧血に有用出ある事が示唆される事です。

まとめです。

L-カルニチンの投与により、栄養状態や心機能の改善は認めなかったが、低栄養の患者でも低下する事無く推移しました。

ESA使用量は、有意差は無かったが使用量が減量出来る傾向にあり、EPO抵抗性への効果が示唆されました。

今後は、L-カルニチンの増量と1年以上の長期成績について検討したいと考えています。

 

2012.07.23
診療
仕事 / 職場
その他(医療関連)

歯磨き指導

昨日、援腎会すずきクリニックでは、透析患者さん向けの歯磨き指導を行いました。

講師は、大熊町で歯科医院を経営していて、原発事故で避難した後、ビックパレットで避難者の歯科治療を行い、現在は大玉村にある仮設住宅の診療所で歯科診療を行っている新妻学先生です。

お昼頃に午後の患者さんを対象として歯磨き指導を行ってもらいました。
その後、午前中の患者さんの指導をお願いしました。

ポイントは、歯ブラシの毛先部分を歯と歯肉の境目に軽くあてて、力を入れすぎず、大きく動かすのではなく小刻みに、軽く振動させるように5分くらい磨く事で、夜間は唾液が出ないので、寝る前には必ず磨くように指導されました。

希望した患者さん1人1人の磨き方を指導して下さいました。
丁寧な指導ありがとうございました。

火木土の患者さんについては、後日指導していただく予定です。

元気で長生きするためには、口腔内ケアは重要事項の一つだと考えています。

今後も、透析医療のみで無く、食事療法、運動療法、そしてそれ以外のケア的な部分も充実させた診療を行っていきたいと考えております。

2012.07.22
診療
研究

慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討5

 

ヘモグロビン値の変化です。
Hurotらは、透析患者へのL-カルニチン投与は貧血の改善に効果的であると報告しています。

ヘモグロビン値は若干上昇している傾向にありますすが、有意な差はありませんでした。
ただ、ヘモグロビン値は10-11くらいの値になるようにESA製剤の量を調節していますから、当然の結果かもしれません。

そこで、この期間に使用したESA製剤の量です。
患者さんによっては、ダルベポエチンを使っていた方も居ますし、エリスロポイエチンを使用していた方もいらっしゃいます。
そのため、ダルベポエチン1単位をエポエチン200単位に換算して計算させていただきました。

/blog/old/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%89157.jpg

 

週あたりのESA製剤使用量に有意差はありませんが、週あたり4693単位が2727単位と減少していました。
しかも、栄養状態の悪いGNRI91未満の方9名では、週あたり7176単位が2694単位に減少していました。

これだけ投与量が減っても有意差が付かなかった理由ですが、スライドの下方に週あたり9000単位以上ESA製剤を使用していた割合に注目ください。

週あたり9000単位以上ESA製剤を使用していた方は、投与前22名中3名でしたが、6ヵ月後は0名という結果でした。
つまり、大量にESAを使用しなければならない方が減ったことと、それ以外の方は小さな変化だったと言う事が言えます。

カルニチンの貧血に対する効果については、貧血が改善しない症例も一定の頻度で存在することも言われています。
しかし、エリスロポエチン抵抗性の貧血にある一定の効果があるのでしたら、これは大きな事だと考えております。

2012.07.20
診療
研究

慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討4

レボカルニチンの続きです。

筋肉量(kg)です。
全体としては若干減少傾向ですが有意差は出ませんでした。
栄養状態の悪いGNRI91未満の方ではほぼ横ばいですね。

脂肪量(kg)です。
こちらも評価は難しいです。
GNRI91未満の方ではドライウエイトと筋肉量が全く変わらず、脂肪量が落ちている傾向にありました。
栄養状態の悪い方では、脂肪量が落ちるということは良いことではありませんので、良くない傾向かもしれません。

CTRは途中まで下がる傾向でしたが、6ヵ月目を見ると変わっていません。
変わり無しでした。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク