福島に燃料運ぶ貨物列車運行
3月23日 19時11分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/t10014859661000.html
新潟と福島県郡山をつなぐ線路の復旧の見通しが立ち、深刻な燃料不足に陥っている福島県に向けて、25日から燃料を積んだ貨物列車の運行が始まることになりました。
今回の地震で、JR東北線と各地の港が大きな被害を受けたため、福島県では、タンクローリー以外に燃料を運ぶ手段がなくなり、ガソリンや軽油の不足が深刻になっています。
港や東北線の復旧のめどは立っていませんが、新潟県から福島県の郡山に至るJRの磐越西線が今月26日に復旧する見通しが立ち、このルートを使って郡山の燃料タンクにガソリンや軽油を届けることができるようになりました。
貨物列車は、25日に横浜を出発し、26日の土曜日の朝にはタンクローリー30台分に当たる600キロリットルの燃料が郡山に到着して、被災地に届けられる見通しです。
石油連盟によりますと、貨物列車が長距離の輸送を担うことで、タンクローリーは郡山から避難所やガソリンスタンドに燃料を届ける仕事に専念できるようになり、末端への輸送が滞っている事態も大きく改善する見通しだということです。
燃料を積んだ貨物列車は、日本海側を大回りするルートを使って、岩手県の盛岡に向けても毎日、運行されています。
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震災以来、ずっと奥羽大学の前で電車が止まっているのが眺められました。
昨日移動していたことに気づいたのです。
その後のニュースでした。
これでガソリンの心配が無くなりますね。
とてもうれしいです。
実は、このニュースの分かる前ですが、送迎している患者さんたちのそろそろ限界という話を聞き、来週初めからの透析送迎再開を決めたところでした。
ガソリンが無くなるまでの限定という話でしたが、これならば大丈夫そうなので、安心しました。
午前の泌尿器科診療再開のお知らせ
援腎会すずきクリニックでは、震災後人工透析の継続が困難となった施設や、被災地から避難された方の透析を行ってきました。
通常は、約60名の方の透析でしたが、一時夜間透析も含め120名の患者さまの透析を行いました。
今回は急な人工透析患者さまの増加に対応するため、泌尿器科診療を行うことが出来ませんでした。
臨時透析の方も少なくなり、徐々に通常の状態に近づきつつ有ります。
よって、泌尿器科診療を3月23日(水)より再開いたします。
今週は、午前10時から午後0時までの2時間の診療を行う予定です。
ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。
ご支援ありがとうございます。
援腎会すずきクリニックでは、スタッフ一同郡山の透析を支えるために頑張っております。
実は、これまでたくさんの方々からご支援を頂いております。
今日はたくさんのパンを頂きました。
この倍以上有りましたが、皆で分けてしまった後の撮影です。
他にも食べきれないほどたくさんのおにぎりや漬け物など頂き、院長の肥満度は日増しに高くなっています。
本日は、あのちゃんこで有名な今泉相撲茶屋さんが美味しいちゃんこを差し入れてくれました。
とても美味しかったです。
暖かいものを食べると元気になります。
皆様のご支援に感謝感謝です。
今後も職員一同頑張っていきます。
放射線量について
放射線量についての講演のビデオをネットで見ました。
1時間くらいの内容です。
朝5時に目が覚めてしまい、その後3回見て内容をまとめました。
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放射線量の基準
現在の基準は、原子炉を通常に運営している時の基準
科学の進歩によりどんどん小さい値まで調べられるようになったため出てきた数値で、不測の事態の基準としてはどうか。
放射線影響を基準にした区分が必要
非常時なので、健康影響の無い上限・緊急作業時の線量の限度100mGyを基準にすると良いのでは。
ちなみに実際の健康被害は400mGy以上で生じる可能性がある
宇宙飛行士の線量限度は300mGyである
100mGy以下の放射線では、妊娠中の胎児にさえ影響がない
(Gy=Sv:グレイとシーベルトはほぼ同じもの)
全く問題が無い状態の何倍の数値であるかを考えるのではなく、健康被害が生じる可能性がある100mSvを基準として、どのくらい少ないかを考えた方が妥当である。
現在の評価は、
1時間当たりの線量 健康被害の評価 レベル区分
1mSv/h 1/100 福島原発
0.1mSv/h 1/1000 避難区域
10μSv/h 1/10000 福島県内
0.2μSv/h 1/500000 県外
メディアは通常の100倍の危険と言うが、健康被害が生じる基準から考えると郡山の放射線量は基準の1万分の1である。
冷静に考えて下さい。
また、放射線の影響として長崎原爆で考えると、放射線量は距離の2乗に反比例するするから、
爆心地から1.5kmでは1グレイの放射線も、3.5km離れると1ミリシーベルトになっており、5km離れた場合の放射性被爆はほとんど無いと言われています。
最悪の場合が起こっても、現在の退避範囲は妥当であり、それ以外の場所に放射線の直接被害は無いです。
退避範囲は、何か起こってもこの範囲に入らなければ大丈夫という範囲として設定されています。
放射線被曝と甲状腺癌発生リスクですが、
対象 線量 服用基準
5才未満 50mGy
10〜19才未満 300mGy
20〜40才未満 1000mGy 100mGy
40才以上 影響なし
となっています。
安定要素の服用レベルは100mGy(妊婦・授乳中・小児50mGy)で、40才以上は飲んでも意味が無いそうです。
ただし、ヨウ化カリウムを妊婦・授乳中・小児に投与する場合は核医学学会の意見も参考にした方が良い
投与時期
ブロック率が高ければ高いほど甲状腺癌の発生リスクが下がると言われています。
被爆24時間前で93%ブロック
被爆後2時間までなら80%ブロック
被爆8時間後だと40%ブロック
いわきや三春では、混乱の中で配布が行われ、すでに飲んでしまった方がたくさんいるようですが、全く無効であり、副作用の可能性もあるそうです。
投与時期は大切です。
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/201100000029.htm
核医学会の声明
現在、日本核医学会が
『被災者の皆様、とくにお子さんをお持ちの被災者の皆様へ』
と言う文面をホームページに載せています。
参考になると思いますので、ご紹介いたします。
http://www.jsnm.org/japanese/11-03-18
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。