2011.10.28
診療
仕事 / 職場

医師臨床研修 福島県「風評被害で大打撃」

福島県の内定者は22%の減少。
福島第一原子力発電所と同じ浜通りに位置する綜合磐城共立病院は、定員14名で昨年マッチ者数14名が2名に減少。
県中、県北の病院でも減少が目立ち、原発から遠い会津地区の病院では、内定者が増加した。

これを風評被害と書いていますが、風評被害とは時間が経てば収まるものです。
現時点では、原子力発電所も冷温停止しておらず、未だに県北県南地区の放射線量は高いままです。

とても風評被害とは言えないでしょう。
安易に風評被害と言わず、ここに書かれているように、「抜本的な対策を練らなければ、医師の流出に歯止めがかからない」のでは無いでしょうか。

2011.10.28
診療
開業 / 病院経営
生活 / くらし

富岡町に血圧計を贈呈しました。

今回の震災で、近隣にある農業試験場跡地に富岡町287戸、川内村171戸、双葉町65戸と合計523戸の仮設住宅が出来ました。

そのため、高血圧・高脂血症・糖尿病などの慢性疾患の方がたくさん受診しています。

高血圧管理では、自宅血圧の測定はとても重要です。
とくに、富岡町の患者さんは警戒区域の方が多く、原発から近いために血圧計を持ち出せていないようです。

今回、援腎会すずきクリニックでは血圧計を100台購入し、富岡町に血圧計を50台寄附する事にしました。
各仮設の集会所で血圧を測るために使ってくれるそうです。

また、残りの50台は避難されている方で、当院に高血圧として通院中で血圧計を持ってくる事が出来なかった患者さんに無料で貸し出しする事としました。

昨日、富岡町災害対策本部を訪れ、富岡町の遠藤町長さんに血圧計を贈呈してきました。

シチズンの最新血圧計50台です。
シチズン様と問屋のメディカルネット様には、無理を言って安価に購入させて頂きました。
ありがとうございました。

遠藤町長さんに贈呈しているところです。

町長さんの血圧は正常でした。
町長さんの笑顔がすてきでした。

無事に届ける事が出来て、とても良かったです。

2011.10.04
診療
開業 / 病院経営

インフルエンザワクチン接種のお知らせ

援腎会すずきクリニックでは、10月11日よりインフルエンザワクチンの接種を開始する予定です。

【接種時期】10月11日よりワクチンの在庫がなくなるまでです。
      お電話で確認ください。

【ワクチン接種日】 月・火・水・木・金・土 10:00〜12:00
          月・火・水   金   15:00〜17:00

【接種料金】 初回    3000円    
       2回目   2000円

郡山市に住民登録のある65歳以上の方及び60歳以上で身体障害者手帳1級をお持ちの方は公費補助があります。

月曜日から金曜日の午後5時までで、1回1050円の接種となります。公費補助の期間は12月9日までです。

2011.10.01
診療
研究
その他(医療関連)

β2マイクログロブリンの後値

β2マイクログロブリンの前値と除去率を書きました。
せっかくなので、後値も掲示します。

目標は5以下ですが、おおむね10以下となっているので、まあままの結果です。
1人だけ20以上の方がいます。
この方は、他の全ての膜でショックを起こしてしまい、積層型のダイアライザーのみ問題無かった方です。
やはり積層型のダイアライザーはβ2マイクログロブリンの抜けが悪いようですが、他のダイアライザーが使用出来ないので仕方がありません。
この方には時間延長を勧めています。

2011.09.30
診療
研究

たまに本業の事も書きます。

最近、放射線の話ばかりしているので、たまには本業の話をしなければなりません。

先日のHDF研究会でRestless Legs症候群を改善させるためには、α−1マイクログロブリンの除去率を35%以上とすると言う話が有りました。

当院ではどうだろうと思い、現在いる70名で除去率を計ってみました。

5型のダイアライザーを使用して、5時間透析、血流400ml/minの前希釈オンラインHDFの方が35%を越えていますが、やはりα−1マイクログロブリンを十分に抜くのは大変なようです。

それならば、β2マイクログロブリンはどうかという事で、年に数回行っている測定で除去率を見てみました。

70−75%抜けている方が一番多かったようです。
90%以上の方がいてちょっとビックリでした。

除去率も重要ですが、前値が低ければ除去率も下がります。
前値の目標は20と考えていますが、なかなか難しいようです。
少なくとも20台を目指しています。

前値のグラフです。

おおむね30未満なんですが、40以上の方がいました。

当院でも4時間透析の方が20%近くいます。
積層型の人もいますし、アルブミンの漏出量を減らすような膜を使っている方もいます。

そのような方かなと思ったのですが、なんとビックリ。
実は、α−1マイクログロブリンの除去率を35%以上の方でした。
この方は、5型のダイアライザーを使用して、5時間透析、血流400ml/minの前希釈オンラインHDFの方です。
除去率は90%超えています。

前値が高く、後の値が低いので除去率が大きくなっています。
ちなみに、前回までのβ2マイクログロブリンはどうかというと、平均すると25くらいの数値でした。

なんで今回だけ高いのだろう、水は綺麗なのに、なんて考えていつも仕事しています。

たまに、放射線の事も考えていますが、多くの時間は患者さんの事を考えて診療を行っています。

ちょっと本業の事を書かせていただきました。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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