ブログの名前変えました。
これまで、『援腎会すずきクリニック開院への道』を応援していただき、ありがとうございました。
クリニックも開院して1年が経過しました。
開院後は、もう開院への道ではなくなりましたし、変更してもいいのではと言うご意見も頂いておりました。
でも、何となくブログ名を変えずにおりました。
開院してから、常にいい透析医療を提供しようと、試行錯誤してきています。
これからも、透析液清浄化を前提に、透析時間延長、血流量増加、全ての方に濾過透析という考えで診療を行っていきたいと考えております。
そのため、ブログ名を『援腎会すずきクリニックのいい透析への道』といたしました。
現時点では、5時間、血流量300ml/min、前希釈オンラインHDF (12リットル/hr)の透析を、当院での適正透析として提供したいと考えています。
この条件で透析を受けている患者さんは、まだ全体の中では少ないです。でも、皆さんとても体調が良く、元気でご飯も沢山食べています。
一番この条件が難しいのは、透析時間です。実は、皆さん時間延長はなかなか辛いようで、5時間透析の方は少数です。
血流量300ml/minは、通常の穿刺針で取れる血流の最大値だと考えているからです。
前希釈オンラインHDFは、ほぼ全ての方に行っておりますが、患者さんの状態によっては、マイルドなオンラインHDFも選択肢としております。
透析は体力勝負ですので、栄養不良とならないように、毎月栄養指導を行い対応しています。
また、透析中の運動療法を行い、体力が落ちないようにお手伝いしています。
当院で透析を受ける患者さんが、皆さん、『元気で長生き出来る』『透析が辛くない』を目指してこれからも頑張りたいと考えています。
クリニックへの道案内
援腎会すずきクリニックはインター線の最も東よりに位置します。
インター線が分かる方ですと、インター線が工事中の為、途切れる部分ですので、分かりやすいかと思います。
ただ、インター線の知名度はあまり高くありません。
また、南には南インターに向かう南インター線も有りますので、混乱する場合も有ります。
クリニックを初めて来院する方で、どのように向かえばいいか電話で問い合わせを受ける場合があります。
実は、須賀川方面から4号バイパスで来院する方に電話で説明するときが大変です。
これは、バイパスからインター線に入る前の標識ですが、インター線のことは全く書いてないので、インター線に入りたい人には分からない標識です。
しかも、この標識と同じものが49号線に入る前にも表示されています。
これは、バイパスから降りる途中の標識です。
ここまで来ると、インター線と書いてあるのですが、バイパスを運転している間は、目立つ建物も有りません。
案内するのにいい方法はないか考えていますが、なかなか難しいのが現状です。
5月のエンドトキシン濃度の測定結果が出ました。
5月のエンドトキシンと細菌の培養検査の結果がでましたので公表します。
5月13日に行った検査結果では、
ET活性値:0.0003 EU/mL未満 (測定感度未満)
生菌数:0.1 CFU/mL未満 (測定感度未満)
でした。
今回もウルトラピュアな透析液が保たれていました。
今回も培養検査では、異常を認めませんでした。
実は今回から培養検査に強力な助っ人が参加しました。
恒温器くんです。
中はこんなになっています。
電子レンジみたいですが、値段はもっと高いです。
ちょっと痛い出費となりました。
これまでは、培地は常温保存していましたが、これから暑い夏になりますので、保存状態を20度と一定にして、しっかりとした検査が行える様に準備しました。
これまでの検査が問題有ると言うことでは無いと思いますが、透析液清浄化の検査が今後はより正確に行えると思います。
新型インフルエンザの対応どうすればいいの?
新型インフルエンザの感染が拡大する大阪や兵庫では、急増する受診者への対応に医療機関が苦慮している。
保健所の発熱相談センターには電話が殺到し、検査キットなどの不足を訴える医師も多く「限界に近づきつつある」と悲鳴が上がる。
感染がさらに広がれば、診察する医療施設は発熱外来から全施設に広げられる。だが、診療した医師が「濃厚接触者」として自宅待機させられたり、感染しても休業補償する制度はなく、国の対策の不十分さが浮かんでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000002-mai-soci
新型インフルエンザが急激に広がってるようです。
感染力はかなり強いが、症状は通常のインフルエンザと変わらないと言う意見が多く言われています。
最近、海外渡航歴がない発熱の患者さんに対しての診療拒否が問題となりました。過剰反応であり、問題とするのはもっともだと思いました。
でも今回は、海外渡航歴の無い患者さんに対し、たまたま開業医がウイルスのPCRを依頼したため新型だと分かった様です。
ただ、その開業医の先生は、「濃厚接触者」として自宅待機するように指導されたと書いてあります。
たまたま検査をしてしまったところ、新型がでたと言うことです。この先生は検査をしなければ、症状も無いのに診療停止にならなかったことになります。
これまでの水際対策で防ぐ処置を行っていた段階では仕方ないかもしれませんが、感染者がこれだけ出た段階で、この対応はいかがなものかと思います。
大阪府の橋下知事は17日の会見で「このままでは都市機能がマヒする」として対策の緩和に向けた指針を示すよう、舛添要一厚生労働相に電話で要請したとのことです。
当院では、透析治療を受けている腎不全の患者さんが多数通院しています。
一般の方々より免疫力が低下している患者さんが多いです。
僕がたまたま発熱で診た患者さんにインフルエンザの検査を行い、新型が出た場合、診療停止にされてしまったら、週3回透析治療を受けている当院の患者さんたちはどうすればいいのでしょうか。
医師法では、応召義務と言うものがありますが、考えてしまう記事でしたので、引用してみました。
頚動脈エコー
皆さん、頚動脈エコーをご存じですか。
頚動脈は、首の動脈で、脳に血を運ぶ動脈です。
この動脈を超音波で見ることによって、動脈硬化の状態が分かり、脳梗塞のリスクが分かるのです。
検査としては、超音波の機械を首に当てるだけで、痛みもなく、安全に行うことが出来ます。
検査の時間も20分ぐらいで終わります。
頚動脈エコー検査では、動脈の内膜と中膜の厚さを調べ、プラークと呼ばれる内膜が厚く盛り上がったものがないかを調べます。異常の有る方は、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすい方であり、お薬を飲む必要が出てきます。
頚動脈の動脈硬化が進行すると、血管がだんだんと細くなって最終的には閉塞してしまう方もいらっしゃいます。閉塞しなくても、プラークがはがれ、脳に飛んでいけば脳梗塞を起こします。
また、頚動脈の動脈硬化とコレステロール値は、密接な関係があると言われて、コレステロールの数値を下げることで、動脈硬化も改善すると言われています。
経時的に頚動脈エコーを行うことで、高脂血症の治療によって、採血上の数値が改善したのを確認するだけでなく、実際に動脈硬化が良くなり、内膜肥厚が改善するのが確認できることは、治療効果を見る上で非常に有効なことだと思います。
高血圧や糖尿病などのメタボリックシンドロームの方では、動脈硬化が進行しやすい状態に有りますので、検査を受けられることをお勧めします。
当院でも行っていますので、関心の有る方はご相談ください。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。