2016.06.07
一般

第61回日本透析医学会学術集会・総会

平成28年6月9日木曜日から12日の日曜日まで、大阪国際会議場・リーガロイヤルホテルで第61回日本透析医学会学術集会・総会が開催されます。

大変申し訳ありません土曜日の泌尿器科外来は休診といたします。

今回は、当院から一般演題で3題発表予定です。

更に、

20160607bd7b83059569e988eec90bf1755c6279e08555aa.png

院長鈴木が、広域災害と通信手段 と言う演題で口演いたします。

発表頑張りますので、ご期待ください。

2016.06.06
一般

最近読んだ本

今週は透析医学会があります。

僕も一般演題と指定演題の2演題を発表する予定です。

毎晩遅くまでスライド作成等の準備をしているのですが、こう言う時って何故か別なことをしたくなります。

たまたま本屋さんで見つけた本

2016-06-06 21.23.14.jpg

衝撃的な題名ですよね。

あまり批判されるのも好きで無いのでどうかなと思ったのですが、手に取ってぱらぱら見たのですが結構よく書かれていて、なるほどと思うことがたくさん書いて有るので購入しちゃいました。

Amazonの紹介文

内容紹介

NHK記者から医者になってわかった、医療現場の事情
「患者の話を聞かない医者」と「医者を信用しない患者」
勤務医は底辺労働者? 大病院はなぜ並ぶ? ジェネリックは高くつく?

患者の悩みは、最適の治療に巡りあいたいということだ。
そこには、医者の言葉にすがりたい気持ちと、「ちゃんと診てくれるのだろうか?」という疑心暗鬼がいつもつきまとう。
一方、医者の側にも悩みがある。患者に寄り添いたいが時間がない、説明を理解してもらえない——。
「良くなりたいなら医師の言うとおりにしなさい! 」といったパターナリズムも、
「信用できない、セカンドオピニオンだ! 」という行動も、どちらも医者・患者の双方を不幸にするばかりだ。

NHKの記者から医者に転身した著者が、
ジャーナリストと医者の両方の目から見た医療の厳しい現実を紹介し、医者とい患者のより良い関係について考える。

==================================================

記者さんが医学部を卒業して医師として働いて感じた事が率直に書いてあります。

お勧め出来る本だと思います。

2016.06.02
一般

ARUKU6月号に本田医師の記事が載りました。

ARUKU6月号に本田医師の記事が載りました。

今回は尿漏れについてです。

本田先生の連載は今回で終了とのことです。

ご愛読ありがとうございました。

ARUKUはフリーペーパーです。

どうぞご覧になってくださいね。

http://www.arukunet.jp/

2016060163754ea1833c5ab3d61dc45468ef26c28e552007.jpg

2016.06.01
一般

避難訓練を行いました。

昨日、援腎会すずきクリニック恒例の春の避難訓練を行いました。

当院では透析室の避難訓練は春と秋の2回行っています。

春の避難訓練は緊急離脱訓練で、以前もこのブログでご紹介しています。

秋の避難訓練は消防法に基づいた訓練で、2階の透析室から、救助袋を用いて避難する訓練です。こちらも以前のブログ記事をご覧ください。

今回は春の避難訓練ということで、緊急離脱訓練を行いました。

13323259_1028485753867950_4861020689390340128_o.jpg

透析中に巨大地震が発生したという設定でスタッフの号令のもとに訓練が開始しています。

2名の患者さんに協力していただき、一名は切断による緊急離脱、もう一名は日本シャーウッド社製のメディカットセーフティカニュー針を用いた緊急離脱を行いました。

13340191_1028485750534617_4429882390927607391_o.jpg

切断時の写真です。

当院では緊急離脱の方法としてスタッフによる回路切断を推奨してきました。

切断の訓練は年1回でなく、数回行っています。

また、切断は訓練されたスタッフのみが行うこととしています。

今回の離脱及び待合室に避難するまでの時間はおおよそ1分半くらいの時間でした。

13304942_1028485747201284_1953826738703763596_o.jpg

こちらはメディカットセーフティカニューラ針で離脱した後の写真です。

この針の特徴は、逆流防止弁付き穿刺針であり、ロック等の操作が必要でなく押し込む事で回路を繋ぐ事が出来ます。

ブログ『ぐうたら臨床工学技士のしがない日々』でも紹介されています。

ただ、この記事の時よりもメディカットセーフティカニューラ針は改良されているようです。

この穿刺針による待合室までの避難時間は切断とほぼ同じ1分半くらいでした。

どうしてこれまで当院では緊急離脱の方法として切断を選択してきたかについてですが、それは最も早く避難出来るからです。

今回の熊本地震では多くの建物が倒壊して甚大な被害が出ました。

もちろん当院は震度7まで耐えられる設計になっており、建物の倒壊するリスクは非常に少ないです。

ただ、これまでの地震の経験では、常識として考えられていたことがたくさん覆されています。

東日本大震災までは地震は揺れても1分と言われていましたが、3分くらい揺れました。

熊本の地震でも最初に起こった地震は前震でした。

また、緊急避難する場合は地震の場合だけではありません。

郡山市内の透析施設で隣のビル火災の為に透析中に緊急で回収して避難した施設もありました。

火災が発生したら、とにかく最も早い手段で避難しなければならないです。

そのような事からも、なるべく早い手段で避難出来る訓練は必要と考えています。

今回使用したメディカットセーフティカニューラ針も短時間で離脱出来ますので、こちらもとても優れていると思います。

ただ、 東日本大震災の1ヶ月後に発生した最大余震の時は回収を行ったのですが、揺れの後で回路を外すときに手が震えていました。
その時に離脱で細かい作業出来るかなあと感じました。

そのこともあり、当院では細かい作業が必要無く、最も簡単に離脱できる切断を第一選択にしてきました。

切断した回路を持って移動するリスクを含めて考えますと、緊急離脱の方法について再検討必要かと考えています。

当院では、緊急離脱の方法として

順番的には

1 回収
2 抜針
3 切断による離脱

と考えてきました。

そこで、切断でなく抜針でもいいのではないかと言う考えもあるかと思います。

抜針につきましては、東日本大震災で10名の方の緊急離脱を行いましたが、抜針で避難出来た方はたった一名のみでした。

なぜ震災の時に抜針が出来た人が少なかったか。

余りに酷い揺れで、サイドテーブルの上の物品のほとんどが落下してしまったと言うことが最大の理由です。

鉗子も全て飛び散り、スタッフは床に落ちた鉗子を拾う事から作業を開始しました。

我々は、巨大地震発生時に透析治療を行ったと言う経験があります。

これからも、その経験を多くの方に伝えられたらいいなあと考えております。 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク