2011.11.14
診療
研究

慢性前立腺炎とは

慢性前立腺炎とは

尿路性器に基礎疾患を有さず独立した前立腺疾患のなかで、頻尿、残尿感、排尿困難、会陰部痛や不快感、腰痛、下腹部痛などの多彩な症状を認める疾患群

と定義されています。

前立腺の病気で、頻尿、残尿感、排尿困難などの排尿症状と、会陰部痛や不快感、腰痛、下腹部痛などの痛みの症状を併せ持った病態です。

前立腺肥大症が60歳以上の高齢者を中心として発症するのに対し、慢性前立腺炎は30歳台、40歳台の方がかかる病気です。

意外に多く、全男性の10%がかかると言われ、米国では男性の50%が生涯に一度は前立腺炎の症状に悩まされるとも言われています。
当院でも、開院から3年間で170名の新患患者さんが来院しています。
決して恥ずかしい病気では無く、良く有る病気と考えてもらっていいと思います。

原因はまだ解明されていません。
細菌性のものと非細菌性の前立腺炎があり、細菌性の頻度は5〜10%程度と言われています。

また、初診後3〜6ヶ月後には約半数の方の症状が自然に改善すると言う報告もあります。
しかし、長期にわたって悩まされる方がいる事も事実です。

2011.11.13
診療
研究

慢性前立腺炎について

最近、忙しい日々が続いています。
先週は、医師会の座談会に参加し、震災時の透析がどの様に行われたかについて話し合ってきました。

今週は、とある研究会で慢性前立腺炎の発表をします。
慢性前立腺炎について論文を読んで調べたことと、過去3年間の当院の治療成績の集計を発表します。

来週は、某県の某病院で、『透析クリニックが被災して』と言う題名で講演をさせていただきます。
仲のいい副院長先生が先日郡山に激励に来てくれましたので、そのお返しに遊びがてら行ってきます。

前回の発表からさらにスライドを充実しましたので、僕の知っている知識をなるべく多くの皆さんに広めるため頑張ってきたいと思います。

その次の週は、市内の先生にお願いされ、『メンズヘルス診療』と言うことで、講義をする予定です。

『メンズヘルス診療』については、昨年ブログで紹介しているかと思います。

http://blog.m3.com/ennjinnkai/20100824/1

そして、12月になると福島県腎不全研究会があります。
当院では、演題を2題出す予定ですが、さすがに大変なので、スタッフに発表してもらう予定です。

さらに、来年の透析療法学会総会の締め切りもありますので、年末まで忙しい日々が続くようです。

ブログでは、福島県特有の問題に関する話題ばかりとなってしまい、全国の皆さんにはまたかと感じてしまっているかもしれません。

それで、慢性前立腺炎についてまとめたスライドをブログでもご紹介したいと思います。

またシリーズで行いますので、楽しみにしていて下さい。

2011.11.09
生活 / くらし

郡山市の放射性物質の給食検査、来年2月にも開始

郡山市は市内の小中学校の給食について、早ければ来年2月にも放射性物質の測定を開始すると11月8日にニコニコこども館で記者会見して発表しました。

放射性物質検出器を2台導入して、市内の給食センターに配置する方針

〜福島民報

 

また、市内ビックハートに、2台のホールボディカウンターを設置する鉄筋コンクリート作りの建屋を建設し、来年4月より内部被曝検査を開始する

〜市議会ニュース

 

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両方遅すぎです。

給食は夏ぐらいには開始して欲しかったし、ホールボディカウンターを置くための建屋を作るよりも、我々は早く検査をして欲しかったです。

来年4月では、大丈夫だという既成事実を作るだけのような気がします。

 

テレビで盛んに除染ボランティア募集と言っていますが、汚した本人である東京電力が全く除染に関与しないのはなぜでしょうか。

これもおかしいと思います。

まずは、全国から電力会社の職員を集めて、除染を先頭に立ってするのが筋じゃないでしょうか。

 

 

 

2011.11.06
生活 / くらし

がれき処理 震災の痛み分かち合おう

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111106/dst11110602420000-n1.htm

 

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6月14日 の時点で、宮古市の合同庁舎で地表1mの空間放射線量が0.09マイクロシーベルトです。
東京とそれほど変わらないと思います。

福島とは比べものにならないくらい低いですよ。

東京都が行う瓦礫受け入れに対して、3000件の苦情が来ていて、都知事が『黙れ』と言ったと報道されていますが、当然です。

東京の人達が使う電気を作るために福島に作った原子力発電所からばらまかれた放射線です。
だからと言って、東京に放射線で汚染された瓦礫や土を持っていって欲しいとは、我々は絶対に言いません。
汚染されたものは、散らばらせてはいけないからです。
でも、宮古の瓦礫は汚染されていないし、きちんと汚染が無いことを確認しています。

あまりにも自分たちの事しか考えていない人達には怒りを感じます。
福島県に住み続けている我々に取っても、この苦情の数は悲しくてたまりません。

2011.11.04
生活 / くらし

東日本大震災:特定避難勧奨地点、指定基準にばらつき 住民ら「納得できない」

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111104dde041040006000c.html

 

東日本大震災:特定避難勧奨地点、指定基準にばらつき 住民ら「納得できない」

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「県都が指定されれば人口流出や風評被害が拡大する可能性があり、踏み切れないのではないか」

こんな馬鹿な話があるでしょうか。
子供たちの健康より行政の都合の方が優先されると言うのは納得出来ません。

福島市渡利の皆さんが納得出来る方向でやってもらいたいです。

郡山市の池ノ台でも、特定避難勧奨地点となる3.0マイクロシーベルト毎時の放射線量の場所がありましたが、市長が早々と避難勧奨地点としないと宣言しました。

郡山市池ノ台は郡山市の中心部にあり、汚染度としては渡利よりずっと低いですが、場所的にはとても困る地域です。

町の中心部の放射線量が高くて、廃棄物処理場のあるような人がいない場所の数値が低いのです。
だから、放射線量の高い地域からどこに放射性物質を含んだ除染した土を持っていくのかが問題です。

数値が高くて人がいない場所があれば、汚染された土を持って行きやすいですが、市内で一番数値が高いのが街の中心部なんです。

以前も学校の土を持っていこうとしたところ、その地域の方々の反対にあいました。
当然のことだと思います。
だから、仮置き場を決めるのが大変ではと思います。

福島・郡山に住んでいる子供を育てている皆さんは、とても不安に生活しています。
今後も、このブログでその事を発信し続けていきます。
風化させません。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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