2011.11.21
診療
生活 / くらし

肺炎球菌ワクチン接種について

日本では「肺炎」で亡くなる方が現在でも多く、しかも高齢になるほどその割合が高くなります。

原因の菌としては、70才以上の方では「肺炎球菌」による感染が多く見られます。

予防としては、肺炎球菌ワクチン接種が有効です。
このワクチンは保険適応が無く、接種費用が高額であり、なかなかお勧め出来ませんでした。

ただ、一度打つと5年間持続するメリットもあります。
ワクチンの副反応については、5年以内の再接種で無ければインフルエンザワクチンと同等です。
5年以内に再接種すると副反応が出やすいのでご注意ください。
今回、日本赤十字社より東日本大震災で被災した地区に
肺炎球菌ワクチンが無償で提供されました。

対象は70歳以上で過去5年間に接種を受けていない方です。

接種期間は来年3月31日までですが、無償接種はなくなり次第終了となります。
ご希望の方は受付にてご相談ください。

2011.11.21
仕事 / 職場
生活 / くらし

職員旅行

11月20日の日曜日に、職員旅行としてディズニーランドに行ってきました。

当院は外来専門であり夜勤等がありませんので、子持ちのスタッフが多数おります。
震災直後は、原子力発電所が爆発して、郡山からもたくさんの方が避難しましたが、当院のスタッフはずっと頑張ってくれました。
とても感謝しています。

また、その後も原発事故の影響で子ども達が外で思い切り遊べないと言う状況が続いていますので、今回の旅行を企画しました。
スタッフとその家族、我が家の子ども達と総勢20数名で行ってきました。

午前6時に出発して、10時前にディズニーランドに到着しました。

日曜日は天気がよく比較的暖かかったので、園内はたくさんの人で混雑していました。
まずは、午前のパレードをみてすごしました。

お昼ご飯を食べた後、空飛ぶダンボに乗ったのですが、待ち時間も1時間と半端でないですね。
フォンテットマンションはファーストパスで入りましたので、ほぼ待ち時間無しでした。

今回は、特設ステージでのショーが抽選で当たり家族で見ることが出来ました。

楽しい時間を過ごすことが出来ました。
スタッフにも好評だったので、来年はディズニーシーに行こうかと盛り上がっています。

これからもスタッフと気持ちを一つにして、しっかり透析を実践して行きたいと考えております。

2011.11.19
医療制度 / 行政
生活 / くらし
その他(一般)

除染について

福島市の除染マニュアルを見ると、

『市民の生活空間の除染を早急に行うためには、個人住宅、集合住宅、 共通の生活空間である生活路及び子供達の通学路の除染は、そこに生活する各世帯 さらにその町内会が協働して行う』となっています。

町内会や子供会からも通知が来て、除染活動への積極的な参加を促しています。
なんで、放射線をまき散らかされた我々がその掃除をしなくてはならないのだろうと感じています。
そう感じている人達は少なく無いと思います。

その根拠は、

放射性物質汚染対処特措法
平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法

によります。

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平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(平成23年8月30日法律第110号、略称放射性物質汚染対処特措法)は、2011年3月に発生した東日本大震災による東京電力の福島第一原子力発電所事故による放射性物質で汚染されたがれきや土壌などの処理のための法律。
2011年8月30日に公布され、一部を除き同日施行された。福島原発事故が原因の環境汚染に対処する初めての法律[2]。
民主党、菅直人政権下で公布された最後の法律(法律第百十号)である。

その第一章 総則の第一条(目的)には「事故由来放射性物質による環境の汚染への対処に関し、国、地方公共団体、原子力事業者及び国民の責務を明らかにするとともに、国、地方公共団体、関係原子力事業者等が講ずべき措置について定めること等により、事故由来放射性物質による環境の汚染が人の健康又は生活環境に及ぼす影響を速やかに低減することを目的とする。」とあり、個々の日本国民にも一定の責務(第六条 国民の責務)を付与している。

ウィキペディアより

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我々のよく知らないところで、地域の除染は地域住民が行うという法律が出来ていたのです。

現時点で、汚染された我々が住んでいる土地の除染に対して、東京電力株式会社は何も行っていません。
全ての除染を我々住民に押しつけています。

こんな法律、いつの間に出来ていたのかとビックリしました。

しかも、中央では原発再稼働の声が次第に大きくなってきています。
明日は、福島県議会選挙です。
福島県の方向を決める為の重要な選挙だと思います。
しっかり自分の意志を示す事が大切です。

2011.11.17
グルメ / お酒

復興応援食堂「ふる里食堂」

原発事故により営業ができなくなった浪江町のお店が期間限定で営業していて、最近有名になった浪江焼きそばが食べられるという事で、行ってきました。

場所は、八山田の会津街道沿いです。
双葉郡浪江町の「宝来軒」と「とんかつ しが」と言うお店が、11月30日(水)までの期間限定で、復興応援食堂「ふる里食堂」として営業しているそうです。

木曜日の透析が終わった後に行ってきました。

入り口の看板です。
期待して入りました。

浪江焼きそばとサケカツ丼です。
浪江焼きそばは、あのうどんのように太い麺が美味しかったです。屋台で食べたものより少し薄味でした。

鮭カツ丼は、柔らかい鮭フライに自家製タルタルソースが乗っていて、ご飯と一緒に食べるととても美味しくて、満足の一品でした。

鮭カツ丼と浪江焼きそばのセットを頼んだのですが、余りのボリュームに、妻が頼んだ浪江焼きそばはテイクアウトして、2人で写真のセットをいただきました。

今月いっぱいの営業とのことですので、もう一回行ってみたいと思います。

2011.11.17
診療
研究

HbA1cが変わるそうです。

昨日は、2件の講演会をはしごしていました。

共に同じホテルの2階と3階にあり、2階で行われた漢方研究会が19時からだったのに対し、3階の糖尿病の講演会の特別講演が20時だったため、19時から漢方研究会、そして20時から糖尿病の講演会とハードスケジュールでした。

漢方研究会では、風邪の漢方処方についての講演でした。
とても役に立つ内容でしたので、後日ここにも書きたいと思います。

今回は、糖尿病の研究会で聞いた2つの事を書きたいと思います。

一つは、来年4月1日よりHbA1cの値が0.4上がると言う事です。
国際的にはNational Glycohemoglobin Standardization Program値(NGSP)が使われていて、日本で使っているJapan Diabetes Society値(JDS値)とは0.4の差があり、これまでも問題となっていました。

今年の6月に行われた日本糖尿病学会で来年にはNGSP値に変更すると発表していたのですが、正式に4月1日と決まったようです。

現在、HbA1cが6.5の方は、4月になると6.9と言う値になりますので、注意が必要です。
HbA1cの目標値は、6.1でしたが、来年からは6.5となります。

もう一つは、一時期騒がれたアクトスの発がん性について。

フランスの行政当局が、アクトス服用で膀胱がんの発症リスクがわずかに高まるとの調査結果をもとに,糖尿病患者への新規処方を止める様に勧告して、日本でも話題になったことです。

アクトスは発売前の研究において,雄ラットで膀胱がんを増やす作用が報告されていました。
雌では確認されていなかったそうです。

フランスの疫学調査では、15万人のアクトス内服患者と133万の内服していない患者について調べたところ、男性において膀胱がんのリスクが有意に上昇していると判定されたということでした。

講演では、この研究が後ろ向きの研究であり、比較した人数に差がある事を問題と言っていました。

また、糖尿病自体に発癌のリスクがあり、アクトスよりもインスリンやSU薬の方が発癌リスクが高いと言われており、今回のアクトスを名指しにした勧告はおかしいと言う話でした。

ただ、膀胱癌の既往がある方では、使う事は勧めないと話していました。

現在、当院でもアクトスを処方している糖尿病の方がいます。
尿糖をチェックするついでに尿潜血も確認しており、血尿が有る方には処方しないようにしていますが、このような見解を聞いて少し安心した次第です。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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