広島平和記念公園に行ってきました。
年末年始代診の先生をお願いする事が出来て、念願だった原爆ドームと広島平和記念資料館に行ってきました。
これまでは、年末年始は広島平和記念資料館が休館だったようなのですが、今年は1月1日もやっていると言うことをホームページで知り、大晦日に広島に向かいました。
長崎は何度か行った事があったのですが、広島には行ったことが有りませんでした。
福島第一原発の事故後、子供達への放射線の影響を心配して生活していますので、被爆地である広島には是非とも行ってみたいと思っていました。
初めて行った原爆ドームは、ただただ感慨にふけってしまいました。
原爆ドームは、大正4年4月に建設された広島県物産陳列館で、煉瓦と鉄筋コンクリートで作られた3階建てで、正面中央階段室を5階建てドームとしていました。
建物は原爆の爆心地から北西約160メートルの至近距離にあり、熱線と爆風を浴びて大破、全焼しましたが、爆風が上方ほとんど垂直に働いたため、ドーム中心部は奇跡的に倒壊を免れたとのことです。
「原爆ドーム」という呼び名は、建物の頂上天蓋の残骸が傘状になっている姿から言われるようになったそうです。
原爆ドームが世界遺産になっていたことは知りませんでしたが、実物を見て、納得しました。
人類史上最初の原子爆弾による被爆の惨禍を伝える歴史の証人として、また、核兵器廃絶と恒久平和を求める誓いのシンボルとして、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づき世界遺産の一覧表に記載された
平成8年(1996年)12月7日 広島市
間近に見るとさらに凄かったですね。
ドーム上の部分が枠組みしか残っていないのが、第一原発3号機にやはり通じる壊れ方に思えてしまいました。
広島平和記念資料館の展示物は悲惨な写真が多かったですね。
その秋、「75年間は草木も生えない」といわれた広島で、新しい芽が息吹きました。 焼け跡によみがえった緑に人びとは生きる勇気と希望をとりもどしました。
福島も、きっと今の広島のように子供達が元気に遊び回れる場所になってくれると思います。
新年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
年末年始代診の先生にお願いして旅行に出かけていました。
そのことは後日ご報告いたします。
福島県は、現在放射線による将来的な不安を抱えてどうして良いのか分からない状況にあると思います。
原発から20km以内の皆様は避難生活を続けています。
南相馬の方達は、取り残されて復興にはほど遠い状況と聞いています。
県中地区は、原発事故によって降り注いだ放射性物質による被害で苦しんでいます。
我々の周囲でも、未だに妻子を自主避難させている方達が多い状況です。
大丈夫とは言われますが、環境放射能の数値は高く、放射線管理区域となる数値以上の場所に生活している状況です。
ただ、生活できないかと言うと、そうでも無いと考えています。
食品に関しては、十分に検査されており、流通している食品を食べていれば、全く問題ない状況にあります。
また、屋外で遊ぶには問題がありますが、室内で遊ぶもしくは学校の校庭で遊ぶことは、子供達にとって問題無い状況にあると考えております。
現在の状況については、自分的には十分把握していますが、今後の事についてはまだ未知数です。
今後の事について、新聞社の第一線で働いていた方の寄稿がありました。
http://www.47news.jp/47gj/furusato/2012/12/post-886.html
この寄稿には、福島を良くする為には我々がどうにかするぞと頑張らないと駄目だと書いてありました。
受け身では駄目だと言う事と、今いる我々がこれからの福島を作り上げていくのだと言う事が書いて有りました。
福島から始めよう!
ですね。
先日、別の中央の方とお話しましたが、このまま受け身では駄目だよと言われました。
そうかもしれません。
僕も今年は自称東北初の個室透析室を作ります。
福島からいい透析を発信し続けたいと思っています。
現在の状況を考えると、福島から発信することは、それ自体で目立つのでチャンスなのではと思っています。
移動保育プロジェクトを応援しています。
http://blog.m3.com/ennjinnkai/20120913/2
以前、毎週放射線量の低い場所に子供たちを連れて行く活動をしている福島県移動保育プロジェクトの事を記事にしました。
僕も、「子どもの被曝と親の不安を少しでも軽減したい」という考えに大賛成しており、医療法人援腎会としても支援をしています。
http://kidsbrain.jp/fihp/sponsor_001.html
これまで50回以上の移動保育をされていますが、今後は保育園バスを購入して活動を続けたいと考えているとのことです。
https://readyfor.jp/projects/idouhoiku
日帰り保育園バスを購入し、福島の子供達に毎日外遊びをさせてあげたい!
幼稚園バスの購入費150万円を獲得する為のスポンサーを募集しているとのことです。
もちろん、援腎会も支援しています。
ちなみに、たまたまですがこのページの写真にうちの次男も映っており、元気に遊んでいる姿も映っています。
ご興味の有る方は是非ともご覧になってみてください。
ふくしま健康ライフ
http://www.minyu-net.com/event/kenkou-life/tokushuu/121204/121204tokulife.html
福島民友社が主催する、「ふくしま健康ライフ」と言う講演会が有ります。
第21回講演会が11月18日に南相馬で行われました。
東大医科学研究所研究員で、南相馬市立総合病院と相馬中央病院に非常勤医で勤めている坪倉正治医師が「放射線について考える」と言うテーマで講演してくれたそうです。
坪倉医師は、朝日新聞に医療サイト「アピタル」と言う会員制のサイトに内部被曝通信というブログを書いており、このブログでも紹介しています。
今回もたくさんのお話があったようです。
注目したいのは、
昨年9月からの南相馬市立病院のホールボディーカウンターの結果では、検査した方の少なくても95%以上が核実験の影響があったとされる1960年代の日本人の平均値より低いこと
南相馬市のスーパーで食品を購入するときに県外の産地の食品を購入した方と気にしなかった方の内部被曝の数値は変わらなかったこと
ごく一部、出荷制限がかかった食べ物を未検査で毎日食べていた方達の数値が高かったこと
だということです。
使用済み核燃料はどう処理するのでしょうか。
http://www.taro.org/movie/2009/08/genshiryokuhatsuden.php
河野太郎の指摘 「日本のエネルギー政策」シリーズ1 原子力発電
=========================
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000780-yom-pol&1356067939
自公、安全条件に原発再稼働を容認…連立最終案
僕もこれまでだったら、安全な原発は再稼働しても構わないと思ったでしょう。
今回の事故は原子力村のおごりから生じたものだと思います。
しっかりした対策の取れた原発はよほどの事が無い限り(北朝鮮が攻撃する可能性有る)大丈夫かと思います。
でも、我々は知ってしまいました。
福島第一原発で現在一番心配なのは、4号機にある使用済み核燃料です。
大きな地震が起こって燃料プールが駄目になれば福島どころか、東京を含めた東日本が駄目になります。
4号機を被う建屋ができるのが来年末。
4号機の使用済み核燃料を取り出す作業にも数年かかると言われています。
この間に大きな地震があればアウトです。
ただし、そのくらいの地震が起こる可能性は極めて低いと考えていますが。
全国にもたくさん使用済み核燃料があります。
全国で14,870トンです。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4110.html
これだけの地震が起こるこの国で行き場の無い核のゴミをこれ以上増やしていいのでしょうか。
子供達に負の遺産を残していいのでしょうか。
現時点で使用済み核燃料のリサイクルができる見通しは立っていないのです。
なんとなく、こんな事を書いていると憂うつになりそうです。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。