2010.11.07
診療
研究

慢性腎臓病対策協議会県支部設立準備会

慢性腎臓病(CKD)は、進行すると人工透析が必要になる末期腎不全となる疾患だと知られています。
でも最近では、CKDがある人では無い人に比べ心血管疾患のリスクが高いことも知られてきています。

日本人のCKD患者数は約1,330万人と言われ、国民の健康保持にとって重大な脅威となっているにもかかわらず、社会的な認知度は低く、医療者の中でもその対策の重要性が十分に認識されているとは言えない状況です。

そこで、CKDを社会に広く啓発し、その対策が国民的な規模で推進されるように働きかける目的に、日本腎臓学会、日本透析学会、日本小児腎臓病学会の腎臓関連3学会が共同で2006年に日本慢性腎臓病対策協議会を設立しました。

福島県でもCKD対策を強く勧めたいというと言う考えから、先週土曜日の午後、日本慢性腎臓病対策協議会県支部の設立準備会「CKDリーダーズミーティング」が郡山市内で行われました。

私も、慢性腎臓病の診療に積極的に参加しているとして会議に呼んでいただきました。

かかりつけ医の先生と腎臓専門医の医療連携の先進地域である聖隷浜松病院腎臓内科の磯崎泰介先生が初めにCKDの病診連携について講義をしてくださり、その後約20名の先生方でディスカッションを行いました。

今後、出来るだけ多くの方にCKDについて知っていただけるように対策を行っていきたいと考えています。

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ところで、私も写真に写っていますが、分かりますでしょうか。
自分では分からないなと思いましたが、妻は一番太っているこの人でしょうと一発で当てていました。
長男も一発で当てました。 ありがとう。

肥満もCKDの予後不良因子ですので、これを契機に改善したいと考えております。

2010.11.01
診療
仕事 / 職場

郡山の街を楽しむ おとなの 情報誌「ゆう」

郡山の街を楽しむ おとなの 情報誌「ゆう」に

『過活動膀胱』という病気

というタイトルで記事を書きました。

 そろそろ寒くなってきました。寒くなるにつれ、おしっこが近い、急に尿意を感じて漏れそうになるなどの症状で来院される患者さまが多くなります。
 これは『過活動膀胱』という病気の症状です。過活動膀胱は、急に尿意が生じて我慢するのが辛い尿意切迫感を主な症状とする症状症候群です。最近の調査では、40歳以上の8人に1人の方にこの病気の症状があるそうでとても一般的な病気なのです。
 過活動膀胱を起こす原因には、様々のものがあります。前立腺肥大症や脳卒中などの病気から生じる場合も有りますが、若い方では原因がはっきりしないことも多いようです。
 治療としては抗コリン剤と言うお薬がよく効きます。この薬は、前立腺肥大症などの排尿障害が原因の方に使用すると、症状が悪化することや、尿が出なくなることが有りますので、一度は泌尿器科専門医の診察を受けてから処方してもらった方が良いでしょう。
 また、喉が渇いてしまう口渇という副作用があります。そのため、内服を継続出来ないと言う方もいらっしゃいます。最近では、口渇をなるべく少なくするような薬が開発されてきました。それでも内服が継続出来ない方や、お薬だけでは症状の改善が不十分な方に対しては、定期的に通院して低周波治療を行うことで症状が改善される方もいらっしゃいます。
 過活動膀胱の治療を行うことで、『これまで行けなかったバス旅行が行けるようになりました。』『夜おしっこに起きなくなり、ぐっすり眠れます。』など、生活の質が改善される方がたくさんいらっしゃいます。
年のせいだとか、恥ずかしいとか考えずに、是非とも泌尿器科を受診してみてください。

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寒さが増してきています。
すずきクリニックでは、寒くなるにつれて症状が重くなってくる病気である過活動膀胱に重点をおいて診療を行っております。

「ゆう」が届いた方は、ご覧になってみてください。

2010.10.30
診療
開業 / 病院経営

インフルエンザワクチンの接種不可問診料

インフルエンザワクチンの接種で、今年から新しい制度が開始となりました。

インフルエンザワクチンの接種を希望して来院した患者さまに対し、診察の結果接種を見合わせた場合の料金がいただける様になりました。

接種不可問診料  1,790円

これは、診察に対しての対価になります。
何もしてもらえないのにお金を取られるのかという考え方も有ります。
しかし、これまでは診察券を作り、スタッフが説明して問診票を書いていただいて、医師が診察をするという費用がかかっていたのですが、接種を行わないと決めた時点でそれまでかかった費用はサービスしていたのです。

今年からは、医師の診察という部分が評価されたのはとてもありがたいです。

ただ実際には、これまで請求していなかったものであり、その部分の料金を頂くのはこちらも気が引けます。

ですので、受けられるかどうか分からない状態ですと余計な費用がかかると考えて、風邪を引いていたり体調不良の時はインフルエンザワクチン接種目的の受診を控えるようにお願いいたします。

クリニックからのお願いです。

2010.10.26
診療
研究
仕事 / 職場

当院の治療成績

当院でも、少しずつ時間を延ばす方が増えてきています。
週4回透析の方が3名、約20%の方が5時間透析、半数以上の方が4.5時間透析をしています。

月1回の面談で、4時間透析の患者さんを診察でお呼びすると、他の方から、4時間半にされるぞと言うヤジが聞こえたりしているクリニック2階のラウンジです。

以前、このブログにも当院の治療成績について学会で発表した内容を記事としました。
でも、多くの患者さんがインターネットを見たりしていませんので、ラウンジに発表したスライドの一部を掲示することにしました。

この夏に東北腎不全研究会で発表した内容です。
その隣は、スタッフが造ってくれた体調不良の時には電話くださいというお知らせ。
下の本棚には、『透析者と家族が元気になる本』がたくさん置いてあります。

患者さん達が、この発表を見て、透析についてもっと貪欲になってくれると良いなあと思っています。

2010.10.22
診療
仕事 / 職場

日々是倖日

このブログの読者の方から
「日々是倖日 泣いて一日怒って一日悩んで一日。どうせ同じ一日なら笑って一日。」
という色紙入りの額を頂きました。

なんだか勇気を与えてくれるような言葉です。

当院の透析室入り口に飾りました。
透析の患者さん達が、透析が終わりホッとしたときに、穏やかな気持ちになってくれるのではないかと思います。
どうもありがとうございました。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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