2009.03.18
診療
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仕事 / 職場

このブログで書いたこと

ブログを始めて1年以上が経過しています。
前々回の記事は300回目の記事となりました。
最近気づいたのですが、ブログって昔に書いたことがどんどん埋もれていってしまうのですね。

初めに書いた、とても大切なこと。
クリニックでやりたいこと、治療に関する考え方など、一度書いてしまうと、同じことを繰り返して書くのはちょっとまずいかなとか思ったりします。

ただ、大切なことはやっぱり何回も書いた方がいいかなと感じます。

ちょっと、何回かに分けて、開院当初に考えていた透析や泌尿器科に関しての考え方を、1年近く経過して考えが少し変わったこともあると思いますので、加えて書いてみたいと思います。

2009.03.02
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透析医が透析患者になってわかったしっかり透析のヒケツ

透析を受けている透析医で有名な仙台社会保険病院の鈴木一之先生が本を出されたそうです。

「透析医が透析患者になってわかった しっかり透析のヒケツ 」と言う題名で、メディカ出版より定価3,570円(本体3,400円+税) で、今月19日に発売予定です。

書籍紹介:透析医であり、患者でもある著者がそれぞれの視点から「十分な透析をすることが長生きにつながる」をテーマに、腎臓の働きから至適透析、患者になって気づいたことなど、エビデンスに基づきわかりやすく解説します。〜yahooブックス

先生は以前からブログ等で、「その日暮らしの透析」の弊害を指摘し、「より質の高い透析」の啓蒙をされていました。
そして透析従事者が質の高い透析を行う為に勉強する200枚もあるスライドを作成しネット上で提供してきております。

先生は、以前は日本透析医学会の評議員をされておりました。しかも透析治療を行う病院の中でも有名な病院の1つである仙台社会保険病院の腎センター部長をされております。

その上で、透析を受けているご自身の視点から、どの様な透析を受けると生活の質が上がるか。どの様な透析を提供すると患者さんが元気で長生きできるかを訴え続けていらっしゃいます。

早速予約したいと思います。
読み終わったら、すぐに記事として書きますので、ご期待ください。

2009.02.17
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高齢者の透析時間

透析の雑誌で『腎と透析』という雑誌が有ります。
2月号に、高齢者の透析時間に関する記載がありました。
非常にすばらしい内容でしたので、引用して記事としました。

透析時間が4時間未満の割合が、2000年で14.6%に対し、2007年で26.8%に増加しているとのことです。
透析患者さんの4人に1人は、透析時間が4時間未満だと言うことです。

これは、今年復活しましたが、診療報酬で透析時間の時間区分が無くなったことが影響していますが、それだけでは無いと思います。

一番の原因は、高齢者で透析導入となる方が増加しているからだと思います。
統計では、75歳以上の患者さんの割合が、2000年の14.9%にから2007年の24.3%となっています。

そして、この75歳以上の患者さんでは、透析時間が4時間未満が多く、2000年で28.0%だったのが、2007年で41.2%になっており、このことが全体の透析時間短縮に影響しているのでは無いかと考えられます。

それで、著者の方が書いているのは、
高齢者においては、摂食量も少なく、蛋白異化率値も低くて、3時間透析でも十分なKT/Vが確保される患者が多いと臨床現場では感じている。しかしながら、不十分な透析により食欲が亢進せず、いわゆるMIA症候群の状況を呈する患者も少なくない。
循環動態が不良で十分な透析を実施することが困難な高齢者ほど、小さいダイアライザで、血流を落として、ゆっくり4時間以上の透析をおこうなことも重要なのではないかと感じている。
と書いています。

当院では、高齢者でも可能な方は十分血流を取り、透析量を増やそうと考えていますが、高齢者なので、運動量や摂食量が少ないので透析時間を短くすることには反対で、ゆっくり時間をかけて透析を行うことに賛成です。

『十分な時間をかけてゆっくりと透析をすること』
どのような方に対しても、基本は変えていけないということが言えるのではないでしょうか。

2009.02.11
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その他(医療関連)

徳洲会グループで病気腎移植の再開を検討

読売新聞のニュースですが、病気腎移植で問題になった宇和島徳洲会病院の徳洲会グループが病気腎移植の再開を検討している様です。

厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正し、病気腎移植を原則禁止しましたが、医療機関の倫理委員会が安全面や患者の同意などを審査し認めた場合には、臨床研究として実施することができることになりました。

その上で、宇和島徳洲会病院や東京西徳洲会病院が臨床研究として行う計画のようです。

大学時代は、生体腎移植や献腎移植を行う立場にいました。
患者さんたちの中には、どんな腎臓でもいいから移植してほしいと言う方もいらっしゃるかと思います。

ただ、実現させるには難しい問題がいくつかあるのではないかと思います。

一つには、提供を受ける患者さんをどういう形で決めるかと言うことです。
しっかりと、公正に決める必要があります。

そしてもう一つは、摘出を受ける方の不利にならないような手術方法を選択しなければならないと言うことです。

『移植ありき』と言うことが決してあってはいけません。
たとえば、腎臓の摘出方法は病気の種類によって変えなければいけなく、病気腎移植ならその方法を移植するために適した方法に変えることはしてはいけないと思います。

今回は、皆が見ている中での移植になるでしょうから、外部の人が十分に納得した方法でないと難しいのではないでしょうか。

 

2009.02.07
仕事 / 職場
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NHKスペシャル「製造業派遣は何をもたらしたか」

昨夜、テレビを見ていたのですが、NHKスペシャル「緊急報告 製造業派遣は何をもたらしたか」 という番組を見ました。

番組の中で、派遣切りを受けて、一時的にホームレスにもなった男性が仕事を探すのですが、なかなかみつかりません。

ハローワークで履歴書を出すのですが、受ける会社の志望理由が書いてないことを指摘されました。

今までは、派遣会社から支持された会社に行き、言われた仕事だけをやっていればよかったので、その必要はなかったとのことです。

名古屋の製造業の会社社長は、コスト削減のため、派遣労働者をたくさん雇用しました。
会社の利益は飛躍的に伸びましたが、気づいてみれば正社員も含めて不良品の割合が高くなったと嘆いていました。

派遣切りという言葉が前面に出ていますが、人材育成という面でも問題が有るようです。
ものづくり日本という言葉を良く聞きますが、大丈夫なんでしょうか。

製造業は、正社員、派遣社員の就職はきわめて厳しいようです。
でも、福祉関係は正社員での雇用がたくさんあるようです。
最近の、医師、看護士不足も深刻です。
国の政策に期待したいものです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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