2011.04.07
診療
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

スタッフのウエア

来月で開院3周年になります。
スタッフからそろそろ新しいウエアが欲しいという希望と、現在のウエアのポケットが使いにくいと言う話があり、新しいウエアを購入することになりました。

左と真ん中が臨床工学士および男性看護師のユニフォームです。
右側が看護師のユニフォームです。

事務スタッフの新しいウエアです。

モデルが顔を写すのはちょっと遠慮したいという希望がありました。
どうしても顔が見たい方は、クリニックまでどうぞ。

2011.04.06
診療
仕事 / 職場

続々とみんな戻ってきています。

先週より福島原発の放射能も一進一退ですが、放射能汚染も少しずつ落ち着いてきています。
子供の保育園も新学期が始まりました。
東京方面に避難していたお友達たちも皆戻っていました。

最近になってクリニックにも、製薬メーカーの医薬情報担当者(MR)さん達が顔を見せる様になりました。

自宅が被災して避難所に行き一時首都圏に逃げていた人や、自宅待機していた人。子供たちは避難させたままで自分だけ戻ってきた人など様々です。

今日、某メーカーから研究会が中止になったという郵便が送られてきました。
県外から投稿されていました。
いつも来てくれるMRさんなので残念です。

原発事故当初は、関西まで逃げていって電話をかけてきたMRもいました。ただ、いろいろな噂が立ち、危険だと言うことで退避した人は多かったでしょうし、実際僕も逃げ出したかったです。

だた、もうそろそろ戻ってきて欲しいです。
福島から逃げた人は怖いから逃げたのです。(怖くても逃げられない人も沢山いますけど。。。)
でも、その人達が福島に戻れば今ある風評被害も少しは収まってくると思います。

最近の風評被害はすごいみたいです。
福島ナンバーの中古車が売れなくなっているとか、福島から来た子供がいじめられるとか、本当かなとも思いますが聞こえてきます。

原発が今後も安心かどうかはわかりません。
現時点では郡山は問題はないでしょうし、退避勧告もでていません。
少なくとも大人が営業活動が出来ない場所ではないです。

当院に出入りしている製薬メーカーのMRさんは、今後も当院に出入りしていくつもりでしたら、出来るだけ早く顔を見せてくれることを望みます。

製薬メーカーも福島頑張れと考えているのでしたら、是非以前と同じ活動をMRさん達にさせて下さいね。

 

2011.04.06
診療
仕事 / 職場

今週は忙しいです。

4月になり数日が経過しました。
通常の診療を再開してから泌尿器科の患者さんも徐々に増え、以前と同じくらい外来が混雑しています。

月が変わりましたので、今週はレセプトが有ります。
診療するとその代金である診療報酬の一部を患者さんから頂きますが、7割から9割は次の月10日までに健康保険組合などの保険者に請求する事になっています。
そこで、検査や出した薬についての病名がきちんと付いていないと、保険者から診療報酬がもらえません。
行った医療行為についてきちんとした病名が付いているかを確認するのが、いわゆる〝レセプト点検〟です。

当院の事務職員も残業して対応します。
もちろん、院長も昼休みや残業して病名もれがないかチェックしています。
当院では、診療が終わるまでに行った医療行為についてきちんと病名をつけているのですが、それでも漏れている病名や、病気が治った病名を減らす作業など、毎月月初めは大変です。

それだけではありません。
昨日は、定期レントゲン検査が有りました。
火木土の患者さんたちはお年寄りが多いです。
皆さんのレントゲン写真を眺めたのですが、心胸比が大きくなっている方が多く、ドライウエイトを下げた方も数名いました。

やはり、震災で食べられない日が続いたんだと実感しました。
透析時間も3時間しか出来ない時期もありました。
思う存分透析して下さいと院長は考えております。
(いや、俺は3時間のままの方が良いと言う人も若干おりますが、その方たちのご意見は聞かなかった事にしています。)

今週は、たまたま月初めの採血も予定されていました。
もうそろそろ検査結果が出始めてきましたが、まだ結果のチェックまではおこなっていません。
そして、当院では栄養指導を毎月行っていますので、その指示箋を書くのもスタッフから頼まれています。

以上、こまごまとした仕事ですが、しっかり透析を行っていくためには必要な仕事です。
だんだん以前あった診療の姿に戻ってきているのがうれしいです。

このブログもそろそろ、震災や原発の話から一般診療の話に戻しても良いかと思っています。
まあ、心配は続いていますが、きりがありませんので。

2011.04.03
診療

福島が安全かどうかについて

前の記事で福島の現状について書きました。
それで、実際どのくらい安全であるかどうか、僕個人の意見を書きたいと思います。

4月2日18時での福島県の環境放射能測定値です。
郡山市で2.27マイクロシーベルト/時間となっています。
この数値自体はそれほど高く無いと思います。
表の下に書かれているのが、
  
※ 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量は、600マイクロシーベルト/回ですが、本日の測定値のうち、最も高い飯舘村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます。

と書いて有るのですが、本当だろうかと言う疑問があります。

というのは、胃のレントゲンは1回しか放射線を浴びません。
しかし、ここ数日放射線量は落ち着いてきており、2マイクロシーベルトくらいになっています。
と言うことは、郡山で1時間当たり2マイクロシーベルトとしても、1日24時間では48マイクロシーベルトとなります。
1ヵ月この状態が続けば1440マイクロシーベルトになります。
すでに胃のレントゲン2回以上になっています。
比較は無意味です。

実際に原発事故発生からこれまでの累積放射線量を調べたグラフがあります。

観察された放射線量の生データより累積放射線量を算出しています。


http://expres.umin.jp/fukushima/0401.pdf

飯舘村で6000マイクロシーベルト弱、福島市で3000マイクロシーベルト弱となっています。
郡山市は途中で測定地点を3階から1階に変更しているのであてになりません。

実際には、ほとんどの人が屋内にいるのでこの数値より1/4から1/10くらいになる様です。
ただ、この数値は外部被曝より危険ともされる内部被曝は考慮されていません。

いろいろな専門家の話を聞くと、現状はそれほど大変な状況では無いようです。しかも、最初から40才以上の放射線の影響はほとんど無いと聞いています。
当院を受診するじいちゃん、ばあちゃんが時々心配していますが、全く問題ないと話しています。

僕が最も心配なのは子供たちです。
我が家の息子もまだ小学生や幼児です。

現状は、避難させる必要は無いと考えていますが、この子たちにとって今の放射線量が多すぎないかという疑問はあります。

ですので、僕は外出時にマスクはしませんが、子供たちにはさせています。
水道水も飲ませないようにしています。
極力内部被爆を少なくさせています。
もう少しで学校が始まりますが、当分の間は校庭で遊ばせるのは控えて欲しいと思っています。

————————————————————————–

やっぱり福島は危ないのではと思うかもしれませんが、心配なのは子供たちだけで、福島県に物を運ぶ業者の人が子供のはずないです。
しかも、一時的に放射線量が多かった時期は過ぎています。
気をつけるところは気をつけて、後は過度の心配をしない方が良いというのが僕の意見となります。

それから、表を見るとわかりますが、郡山や福島より原発に近く危ないと言われている相馬やいわきの方がよっぽど放射線量は少ないです。

これは僕個人の意見ですので参考程度にお願いします。

2011.04.01
診療
仕事 / 職場

医療が出来る喜び

先週より透析時間を4時間に戻し、泌尿器科の診療を開始しました。
今週になり、透析は震災以前のスケジュールに戻し、泌尿器科診療も通常通り行いました。

今、もっとも感じることは、医療=診療が行える喜びです。

震災後は、本当はいけないですが透析自体はスタッフに任せっきりで、泌尿器科診療も行っていませんでした。

院長が何をしていたかというと、震災直後は屋上の変電器がやられていましたので、変電器の修理と新しい変電器を入手する為に方々に電話をかけていました。
震災当初はほとんど電話が通じず苦労しました。
保健所にも足をはこんで行ったり来たりでした。
当院は水道がすぐに出ましたのでラッキーでしたが、他の施設は水道で大変だったようです。

なんとか恒常的に透析が出来る様になった後、職員のガソリンがなく、通えないスタッフが出てきたので、今度は県や市の災害本部、保健所、医師会、医大働きかけ、ガソリンを手に入れる様に電話をかけまくっていました。
入れてくれると言う話を聞いて警察署に出かけていって断られたりとにかく一つのことをするのが大変でした。

他施設の患者さんを引き受けて夜間透析まで行っていたのですから、スタンドの行列に並べる様な時間もありません。
そのため、スタッフの数人はクリニックに泊まり込んだり自転車で通勤して、なんとかガソリン不足に対応してもらいました。

それと共に原発事故の問題が大きくなり、とても不安な毎日になりました。
とにかくなにも解らなかったので、情報の収集と原発の勉強をしました。
この頃は、以前ご紹介した震災のメーリングリストを見たり、透析医学会や透析医会の理事の先生、福島医大第3内科の先生方から励ましの言葉をいただき何とかこの時期を乗り切る事が出来ました。

原発の不安は有りますが、体制が整ったこともあり、今週からは通常通りの診療を開始いたしました。

透析患者さんの採血も検査会社が対応してくれますので、週初めに採血したデータをチェックして透析条件の変更を行いました。
明らかにデータが悪くなった方がいなくてほっとしました。

泌尿器科外来診療も通常通りに内視鏡など検査を再開しています。

なんだか、これまで感じたことが無かったのですが、医療が出来ると言う実感がわいていて、とてもうれしい毎日です。
原発さえ収まってくれれば最高なんですけどね。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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