HDF研究会
9月3日(土)、9月4日(日)に横浜市で開催される第17回日本HDF研究会学術集会・総会参加してきます。
今回は、9月3日土曜日に第3会場で16:50から行われる一般演題③:性能評価①で、
O-3-01 「膜・透析方法の違いによるアルブミン漏出について」
を発表いたします。
発表内容ですが、以前よりオンラインHDFは栄養状態の改善に有用だと言われています。
また、矢吹病院の政金先生を中心にエバール膜やPMMA膜を使用することで栄養状態が改善されたという報告があります。
我々も、食事がたくさん食べられる方には前希釈で大量置換のオンラインHDFを行ってきました。
ただ、それではアルブミンやGNRIなどの栄養指標が下がってしまい、継続が難しい患者さんにはⅢ型やⅣ型のPMMA膜を使ったHDを選択してきました。
それならば、Ⅳ型のPMMA膜を使って前希釈でオンラインHDFを行うと言う方法もあるのではないかと考え、一昨年にトライアル的に行いました。
その結果を今回報告いたします。
HDF研究会に参加される先生方には、是非とも聞いて下さい。
よろしくお願いいたします。
被災地での長期処方
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新薬等の処方制限が期間限定ですが被災地で解除されるようです。
まだ連絡が来ていませんが、我々末端に情報が入るのは、来週14日くらいかもしれません。
原発から避難された患者さん達、着の身着のままで交通手段に困る方も多いようですので、朗報ではないかと思います。
追加です。
http://www.hospital.or.jp/pdf/14_20110906_01.pdf
東日本大震災に関連する診療報酬の取扱いについて
4.新薬に関する処方制限について
患者の周囲にあった保険医療機関が全て機能していない場合及び最寄りの医療機関までの交通手段の無い仮設住宅に入居した場合であってやむを得ない場合には、新薬につ いて14日を超えて処方しても差し支えない。
ただし、診療報酬明細書又は調剤報酬明 細書、処方せん、診療録及び薬歴簿に当該やむをえない事情を付記すること。
(適用は 9月12日から)
これを見るとかなり特定された条件のようです。
失礼しました。
HDF研究会に参加して 2
HDF研究会の報告 2 です。
いくつか印象に残った発表をご紹介いたします。
芦屋の坂井瑠実クリニックの喜田智幸先生のご発表で、頻回長時間透析のご発表がありました。
5時間から7時間の透析を週4-7回行っている患者さん達の報告です。
通常、週3回4時間の透析ですから、MAX週7回7時間透析はすごいですね。
勿論、在宅透析です。
在宅透析では回数の制限はございません。
7時間も夜間眠っている間の深夜透析です。
自分で回路を組んで、自己穿刺して寝ている間透析を行います。
在宅透析は全国で約200名くらいの方が行っている透析方法です。
十分な訓練の元で回路の組み立てとプライミングを行い、自己穿刺して在宅で透析を受ける方法です。
出来る方は限られますが、可能な方に取ってはとてもメリットがある治療法です。
残念ながら福島県で行っている施設はありません。
東北でも、山形県の矢吹病院のみとなります。
それで、今回の発表で何についてビックリしたのかというと、長時間頻回HDで血清アルブミンが上昇したと言うことです。
元々データ的にはアルブミン値が高い方に行っているのですが、さらに良くなったという結果を聞きました。
当院でも、可能な限り沢山の透析をしてもらうように努力しています。
身体の大きな方は、大きな膜を使い、5時間以上の透析で、血流も400ml/minくらいで行っています。
でも、そうすると少しアルブミンは低下するようです。
ただ、患者さん達はとても元気でもりもりご飯を食べます。
ガリガリに痩せていた方がふくよかになっていきます。
当院の患者さん達でゴルフ仲間も出来ているようです。
だから、透析量を増やすことでアルブミンが少し低下するのは当然と思っていました。
でも、さらにその上を行く透析を行うと、一般の方と同じようになっていくのだという事を知りました。
勿論、在宅でも膜を小さくしたり、血流を下げてはいないそうです。
お見それいたしました。
今後もさらに良い治療が提供できるように頑張ります。
それから、レストレスレッグ症候群(いわゆるむずむず足です。)に対して、β-2マイクログロブリンより大きなα-1マイクログロブリンを積極的に除去すると症状が改善するという発表が、橋本クリニックの櫻井健治先生を中心にありました。
α-1マイクログロブリンの除去量を35%以上とするとレストレスレッグ症候群の症状は消失するのだと言う話でした。
当院でも、α-1マイクログロブリンの除去量については一部の患者さんで測定した事はありますが、それほど重要視していませんでした。
早速、郡山に帰ってきて、全員でα-1マイクログロブリンの除去量を調べる事としました。
70人を透析前後で測定しますので、三菱化学メディエンスさんに大幅な値引きをお願いして来週測定してみます。
三菱化学メディエンスさま、ありがとうございました。
当院でも調べてみるとレストレスレッグ症候群の患者さんが数名いるようです。
とにかく症状が改善出来るように頑張ってみます。
以上、特に印象に残った2題をご紹介いたしました。
突然の来院にビックリ!
本日はとても外来が混雑しました。
午前中はそれなりにやや多いくらいでしたが、午後は途切れずとても混雑していました。
午後の外来が始まる少し前に、突然、松江腎クリニックの草刈万寿夫先生が、被災後と言う事でお見舞いに来院してくれました。
突然のサプライズ!
ビックリ仰天有頂天!
明日から横浜でHDF研究会があり、僕も参加予定ですが、貴重なお時間を割いて来院してくれました。
どうもありがとうございます。
院内の状況を見て頂き、一緒に記念写真を撮っていただきました。
是非とも、機会を作り、松江まで行って、松江腎クリニックを見学してみたいです。
明日は、HDF研究会。
実りのある学会にしたいと思います。
頑張ります。
防災の日
本日9月1日は「防災の日」です。
1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災の教訓を忘れないという意味と、この時期に多い台風への心構えの意味も含めて1960年(昭和35年)に制定されたものです。
今年は、3月11日に東日本大震災が発生しました。
震災による影響もありましたが、我々は、その後に発生した福島第一原子力発電所の事故により、現在もひどい目に遭っています。
本日は、透析医会による災害時情報伝達訓練 も行われます。
http://www.saigai-touseki.net/
当クリニックも下記の通り訓練に参加いたしました。
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■(県南・中)援腎会すずきクリニック: 2011年 09月 01日 10:04
透析の可否 : 透析可
被災の有無 : 被災無し
その他不足物品や連絡事項等 : 訓練情報
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訓練は 10:00~23:00 で行います。
透析施設の皆さんは、是非とも参加お願いいたします。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。