火木土の透析を開始いたします。
血液透析の実施日は通常週3回、月水金もしくは火木土に行うことが一般的です。
今年5月の開院以来、当院では月水金のみで血液透析を行っておりました。
複数の患者さんより火木土でも血液透析を行ってほしいと言う要望があり、月水金のベッドもいっぱいとなってきましたので、来年1月6日火曜日より火木土の透析クールを開始することとなりました。
これからもよりよい透析治療を行えるよう努力していきたいと思います。
よろしくお願いします。
接客って大切ですよね。
最近このブログもグルメものが多いのですが、昨日は春木屋郡山分店に行ってきました。
ここのラーメンもすごく美味しいので、大好きです。
(今回は画像有りませんが。)
でも、ラーメンが美味しいと言うことだけでなく、スタッフの客への気配りもすばらしいと思います。
子供がこぼすのでティッシュがほしいなと思い、ちょっとキョロキョロしただけでお姉さんが何かご用ですかとやって来ました。
元気があって、受け答えもしっかりしていて気持ちよかったです。
また来たいと思わせる感じです。
当院も見習わなければと思いながら美味しいラーメンを食べていました。
ちょっと前ですが、別のラーメン屋さんに行ったときはがっかりしたことが有りました。
いつも、子供がなかなかラーメンが出てくるまで待てないので、ご飯やチャーシューを頼み、早めに持ってきてもらいラーメンが来るまでの時間をつないでいます。
その時対応してくれたのは、今までいなかった新しいおばちゃんでした。
おばちゃんに、ラーメンを頼んだときに、
『すみませんが、チャーシューは早めに持ってきてもらいませんか。』
と頼んだのですが、
おばちゃんから、
『順番通りに作っていますので、お待ちください。』
と言われてしまいました。
他にも待っている人がたくさんいたので、早くラーメンを出すように言われたと勘違いしたようですが、美味しいラーメンもその日は美味しく感じられませんでした。
いつものスタッフは、とてもいい感じの方たちなので、まだおばちゃんが不慣れなのかなと思いましたが、1つの言葉や印象が大切なんだなと感じました。
一期一会をウィキペディアで調べてみました。
『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう。』と言う意味の言葉だそうです。
スタッフ一同努力していきたいと考えています。
インフルエンザワクチンの接種について
郡山市では、65歳以上の方に対してインフルエンザワクチンの接種の補助を行っています。
その補助が出る期間についてですが、明日12月12日までとなりました。
この期間では1,050円 で接種可能ですが、13日からは一般の方と同じ料金となります。
65歳以上でインフルエンザワクチンの接種を希望されている方は、明日午後4時までに、近隣の医療機関でワクチンの接種をお受けください。
当院では、一般の方のインフルエンザワクチン接種は、今月いっぱい継続する予定です。
ただ、ワクチンの量にも限りが有りますので、お早めに来院ください。
現時点では、インフルエンザワクチンの接種は混み合っていませんので、ほとんどの場合、受付後10分以内で接種可能です。
接種料金は、 通常料金 2500円
ペア割引(お二人で来院された方) 2300円
で、土曜日も接種しています。
透析患者さんの動脈硬化1
透析患者さんでは、心血管系の死亡率が一般人の10倍以上有ると言われています。
虚血性心疾患や心筋梗塞、そして脳血管障害も10倍以上です。
これまで、透析患者さんの動脈硬化について動脈の壁の状態を調べた報告がいくつかありますが、透析患者さんは、動脈が硬くなるだけでなくさらに、動脈の壁が石灰化することが問題だと言われています。
動脈硬化自体は、透析が始まる頃にはかなり進んでおり、心筋梗塞の原因となる冠動脈も75%以上の優位な狭窄が半数以上の方で見られると報告されています。
なおかつ、導入時の冠動脈の狭窄は、冠動脈一本だけの場合は1/4くらいで、2本3本の多枝に渡る場合が3/4も有ると言われています。
さらに、その状態に加え、透析が始まると動脈壁の石灰化が進み、心血管系の病気が起こりやすくなってきます。
では、透析患者さんの動脈硬化の進展を抑制するためには、どうすれば良いのでしょうか。
1つは、血管壁の肥厚と硬化を抑制することで、血圧を中心に、脂質や血糖の管理をしっかりすることが重要です。
最近では、コレステロールの管理として、LDL-コレステロールとHDL-コレステロールの比が1.5未満となるようにコントロールすることが大切だと言われています。
また、透析患者さんの血圧は、平均血圧で100から120くらいにコントロールしなさいと言われています。
血糖についてもしっかりコントロールしなさいと言われています。
そしてもう一つは、透析期間と共に高度化する血管の石灰化を抑えることが重要になります。
腎不全が進行すると全身のさまざまな所で石灰化が進みます。
その原因については、次回お話しします。
高齢女性の頻尿
今回は、泌尿器科のお話。
頻尿の原因には、蓄尿障害が原因の頻尿と、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害から起こる二次的な頻尿が有ります。
前者は、排出障害がないので、尿を貯めることが出来る抗コリン剤という薬が有効です。
しかし、排出障害が原因で膀胱が過敏になって起こる頻尿や、さらに重症の排出障害から残尿が多量に生じるために貯められなくなる頻尿には、抗コリン剤を使用すると症状が悪化する恐れがあります。
先日、ある内科の先生より紹介された高齢の女性はまさに後者による頻尿でした。
頻尿がひどいが、いろいろな抗コリン剤を使用してもよくならないとのことで紹介でした。
紹介されてすぐに残尿の検査を行い、残尿が多量に有ることが分かりましたので、抗コリン剤をやめてもらい、α1ブロッカーという排出障害のお薬を出させていただきました。
一般的に、前立腺肥大症などが有る場合に抗コリン剤を処方すると症状が悪化する恐れがあることはよく知られています。
原因が排出障害なので、そもそもの原因を悪化させてしまうからです。
かなりの内科の先生も高齢男性への抗コリン剤の処方は気をつけていらっしゃるようです。
ところが、女性の場合はそれほど気を遣わず処方されているようです。
ところが、女性高齢者は,排尿障害を起こしやすいリスクを男性
高齢者より,多くもっていると話す専門家もいます。
膀胱の排尿筋が老化と共に繊維化を起こしたり,女性ホルモンであるエスト ロゲンが少なくなることで尿道や骨盤底筋が固く弾力が無くなってくることなどが原因で、排出障害が起こりやすいと言われています。
他にも、精神科で使用する薬などは排出障害を起こすことがしばしばあります。
女性でも、抗コリン剤を内服する前には、排尿後の超音波検査で残尿がないことを確認してから内服することをお勧めします。
残尿検査の方法や詳細については、7月20日に記事としていますので、ご覧になってください。
http://blog.m3.com/ennjinnkai/20080720/2
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。