2009.02.15
診療

軟性膀胱鏡

当院では、膀胱の内視鏡検査では軟性膀胱鏡を使用しています。
最近、当院で採用しているオリンパス社から、軟性膀胱鏡のポスターが送られてきたので、お見せします。

以前より、膀胱内視鏡は硬性鏡と言って、硬い鉄の棒のような内視鏡が使われてきました。
女性ではそれほどではありませんが、男性ではかなり痛みが強い検査になります。

それが、最近では軟性膀胱鏡と言って、柔らかい形が変化する内視鏡が膀胱内視鏡検査でも普及してきました。

軟性膀胱鏡の利点は痛みが少ないだけでなく、膀胱の中で反転させて膀胱の入り口にある前立腺を見ることが出来ると言うメリットがあります。

巨大な前立腺の方の場合、硬性膀胱鏡では前立腺がじゃまをして膀胱内で見ることが出来ない場所が出てきますが、軟性膀胱鏡ではそのようなことはありません。

デメリットとしては、血尿が強い場合は観察が難しくなることが上げられますが、吸引器を取り付けることでかなり強い血尿でも内部を観察できるようになっています。

検査はなるべく痛みが少ない方がいいと思います。
膀胱内視鏡が必要な時には、是非とも軟性膀胱鏡をお勧めいたします。

2009.02.11
診療
研究
仕事 / 職場
その他(医療関連)

徳洲会グループで病気腎移植の再開を検討

読売新聞のニュースですが、病気腎移植で問題になった宇和島徳洲会病院の徳洲会グループが病気腎移植の再開を検討している様です。

厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正し、病気腎移植を原則禁止しましたが、医療機関の倫理委員会が安全面や患者の同意などを審査し認めた場合には、臨床研究として実施することができることになりました。

その上で、宇和島徳洲会病院や東京西徳洲会病院が臨床研究として行う計画のようです。

大学時代は、生体腎移植や献腎移植を行う立場にいました。
患者さんたちの中には、どんな腎臓でもいいから移植してほしいと言う方もいらっしゃるかと思います。

ただ、実現させるには難しい問題がいくつかあるのではないかと思います。

一つには、提供を受ける患者さんをどういう形で決めるかと言うことです。
しっかりと、公正に決める必要があります。

そしてもう一つは、摘出を受ける方の不利にならないような手術方法を選択しなければならないと言うことです。

『移植ありき』と言うことが決してあってはいけません。
たとえば、腎臓の摘出方法は病気の種類によって変えなければいけなく、病気腎移植ならその方法を移植するために適した方法に変えることはしてはいけないと思います。

今回は、皆が見ている中での移植になるでしょうから、外部の人が十分に納得した方法でないと難しいのではないでしょうか。

 

2009.02.11
診療
研究
生活 / くらし
その他(医療関連)

2月11日建国記念の日

今日は、建国記念の日で全国的に祝日です。
でも、透析治療は全国的に日曜日以外はやっていますので、もちろん当院でも行いました。

ただ、祝日は午後の患者さんにお願いして朝一番に来てもらっていますので、午後3時には今日のお仕事は終わりになりました。

建国記念の日は、戦前は紀元節と言って、神武天皇の即位の日だそうです。戦後、廃止されていたのが、昭和41年に「建国記念の日」として復活したそうです。
ちなみに、「建国記念日」ではないそうです。
建国された日とは関係なく、建国されたことを記念する日だそうです。

全国的に日曜日以外は透析治療を行っていると書きましたが、実は日曜日も透析を行っているクリニックがあります。

というのは、透析治療を週3回行うと、必ず中2日の日が出てきてしまいます。
2日間ほとんど尿が出ない患者さんたちは、どうしても体重が増えてきてしまいます。
リンやカリウムの数値も2日空けると高くなってしまいます。

それで、月水金日火木土というように隔日で透析を行っている施設が有ります。
実は、行っている施設は限られますが、在宅血液透析という方法もあり、自宅で長時間の透析や隔日透析を行っている患者さんもいらっしゃいます。

受けられている患者さんたちは、皆さんとてもお元気で、時間の拘束は有るものの、健常者と変わらない生活が出来ている様です。

わざわざ日曜に透析を行うのは大変です。簡単にできるのは、月火木土や月水金土などの週4回透析です。
保険では、月に透析回数は14回までですので、オーバーしてしまいますが、日曜日に仕事をするよりはいいですね。

透析治療では、回数が多ければ多いほど、時間が長ければ長いほど、効率が良ければ良いほど患者さんの体調は良くなると思います。

2009.02.11
診療
研究
生活 / くらし
その他(医療関連)

尿失禁を改善するためには減量は有効

米国の研究で、肥満女性の尿失禁治療として、減量指導が有効という研究が発表されたそうです。

尿失禁には、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が有ります。
腹圧性尿失禁は、女性に多く、出産後に膀胱・子宮・肛門などを支える骨盤底筋が緩くなり、尿漏れを起こしてしまうものです。

切迫性尿失禁は、尿意や膀胱への刺激に反応して、膀胱が急激に収縮して、突然起こった尿意が我慢出来ず尿を漏らしてしまうものです。

今回の減量が有効なのは、腹圧性尿失禁の方です。
腹圧性尿失禁は、腹圧が強くなると起こるものですから、腹圧が高くなりやすい肥満の人に多いのは以前から言われていました。

しかし、実際に減量することで尿失禁が改善すると言うことを証明したのは今回が初めての様です。

平均7.8kgの減量によって、週あたりの失禁回数が47%減少したと報告されています。

肥満女性で腹圧性尿失禁で来院された患者さんには、生活指導として是非ともお話した方がいいですね。

2009.02.07
診療
研究
生活 / くらし
その他(一般)

未成年者のたばこ購入、コンビニで急増

未成年者のたばこ購入、コンビニで急増と言うニュースがテレビで流れていました。
タスポがないと自動販売機で買うことが出来なくなったからです。

最近行われた厚生労働省の調査では、がんや心筋梗塞などを起こさないで10年間を生きる可能性が最も高いのは、「禁煙、月1-3回の飲酒、BMI(体格指数)25-27」の人であると報告されました。

BMI(体格指数)25-27というのは、肥満の部類に入ってしまうので、これについては異論が有ると思いますが、喫煙が影響しているのは間違いないでしょう。

喫煙は動脈硬化を進行させます。喫煙している期間が長くなれば、それだけリスクは高くなります。
だから、若い世代からの喫煙を行わせないことが大切だと言われています。

今はたばこはやめていますが、自分も若い頃は吸っていました。
そして、学生時代、アメリカに行ったとき、コンビニで身分証明書を見せないと絶対に売ってくれなかったのを思い出しました。
20年くらい前の話ですが、今の日本より進んでいますね。

日本で、たばこを吸っていた未成年者を補導したら、売った店に注意を与え、度重なるなら販売停止にする位してもいいのではないかと思った次第です。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク