夜間頻尿の検査2
昨日、今日とクリニックの脇の公園で、地区の秋祭りが行われていました。
自分が現在住んでいる地区が違うので、秋祭りには参加していません。
たまたま、今日用事があってクリニックに行ったところ、駐車場にたくさんの車が止めてありました。
これほど車が止まっている駐車場を見たことがないので、平日、このぐらいの車が止まっていたら、すごく忙しいのだろうと思いながら眺めていました。
さて、本日は夜間頻尿で来院された患者さんに対して、泌尿器科ではどの様な方針で検査を行っているか書きたいと思います。
まず泌尿器科では、検尿を行います。
検尿をすることで、尿が汚れているか、血尿が有るか、たんぱく尿が有るか、尿糖がでているかなどが分かります。
その他にも、結石の成分となるシュウ酸カルシウムの結晶を見つけたり、円柱や変形赤血球などの通常ではあまり見られない腎臓病を疑う成分を見つけることが出来ます。
尿糖やたんぱく尿が出ていれば、それだけで多尿となる糖尿病や腎臓病を疑い、尿比重がとても低ければ、尿崩症などの病気も考えなければなりません。
そして、問診を行い、患者さんが一番困っている症状を聞くこととなります。
夜間頻尿のみの方には、排尿記録を付けてもらい夜間多尿の有無をチェックします。
夜間多尿がある方には、その原因となる病気がないか調べ、治療を行います。
また、夜間多尿が無ければ、睡眠障害や膀胱蓄尿障害などがないか検討することになります。
頻尿で多尿の無い方や、排尿障害を訴える方では、泌尿器疾患がないか検討するのです。
夜間頻尿の検査1
夜間頻尿の原因について3回に分けて書いてきました。
原因としては、過活動膀胱などの泌尿器科の病気、水分過剰摂取等による多尿、高血圧や夜間睡眠時無呼吸などが原因の夜間多尿、そして睡眠障害などで起こるものを書きました。
少し間が空いてしまいましたが、これらを鑑別するのにもっとも重要な検査について書きたいと思います。
排尿記録という検査方法が有ります。
朝起きたときから、次の日の朝起きたときの排尿までの24時間の排尿を記録する検査です。
コップと紙が有れば、自宅で簡単にできます。
この検査は、頻尿・夜間頻尿を診断するのにとても重要な検査方法です。
知りたい項目は、
24時間の尿量
日中の尿量
夜間の尿量
1回排尿量
排尿回数
です。
24時間の尿量が分かれば、多尿かどうかが分かります。
日中の尿量と夜間の尿量が分かると、夜間多尿が有るか判断できます。
1回排尿量は蓄尿障害の有無が分かり、どのくらい近いのか(排尿頻度)もこれだけで分かるのです。
排尿記録を行うことで、かなりの事が分かるのです。
ロサンゼルスのすずきクリニック
ロサンゼルスに”すずきクリニック”と言う内科のクリニックが明日開院いたします。
Suzuki Clinic 鈴木クリニック
23000 Crenchaw Blvd. #204 Torrance, CA 90505
TEL: 310-326-5661
タウン情報によると、
親しみやすい女性ドクター、回復までサポート、米国内科学会認定医、各種保険取り扱い
と有ります。
場所は、
http://www.us-lighthouse.com/telephone/?action=map&shop_seq=2538&maparea_id=4&cate_seq_0=32
です。
どういう関係かと言うと、
義理の妹(弟の妻)の妹さんがロサンゼルスで内科クリニックを開院するそうです。
今日、義妹から聞きました。
直接会ったことは無いのですが、ホームページが分かったらリンクしようかと思います。(義妹からは承諾済みです)
宣伝してねと頼まれまして(ほぼ効果なしとは思いますが)。
- 2009.09.17
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送迎車がやって来ました。
本日午後、透析患者さん用の送迎車がクリニックに届きました。
車種はハイエースで、10名乗りです。
送迎車は、自動車専用のトラックに乗せられてやって来ました。
ハイエースの車内はかなり広々としていて、ゆったり乗れる感覚です。
車内では、新車のにおいがしていました。
送迎車は、クリニック正面左側のスペースに置かれ、今後クリニックの名前が入ったステッカーが貼られ、10月10日の送迎開始に備えることになります。
夜間頻尿の原因3
今回は、高血圧と夜間頻尿の関係について書きたいと思います。
加齢と共に高血圧、高カテコラミン血症となる事はよく知られています。
日中のカテコラミン高値の状態では、腎血流量が低下して昼間の尿量が減少します。そして、夜間にカテコラミン分泌が低下すると、腎血管抵抗の低下が起こり、腎臓への血液が増え夜間多尿となり夜間頻尿を起こします。
さらにカテコラミンは、脊髄の排尿反射求心路を刺激して尿意を起こす物質です。
また、カテコラミン高値では、尿道や前立腺に作用し尿道平滑筋を緊張させ尿道抵抗が増加します。
この状態では、膀胱は尿道抵抗に負けない力で排尿を起こしますので、過敏な膀胱となり頻尿になります。
睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸後に息を吸い込むときに静脈の血液が大量に心臓に戻る事によって利尿状態が生じ、夜間多尿を起こします。
睡眠障害があると睡眠物質のメラトニンが低下して、浅い眠りになるため少しの刺激で尿意が起こり、夜間頻尿となります。
この様に、高血圧や睡眠時無呼吸症候群などの一見夜間頻尿と関係ないような病気が夜間頻尿の原因となっているのです。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。