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2023.10.02
一般

最近の新型コロナ情報エトセトラ

新型コロナウイルス感染症も5類になり、世の中に蔓延してきています。
10月からはコロナ治療薬処方で自己負担もかかる様になってきていますので、最近の情報をまとめてみました。
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まずは診断についてです。
行われる検査として、PCR検査と抗原検査があります。
これまで、濃厚接触者で無症状の方の検査としてPCR検査が行われてきましたが、これだけ蔓延してしまうと、時間もコストもかかる検査であり、CT値からウイルス量が分かりますが、必要性は下がっているのが現状です。
一般的には症状の有る方に抗原検査を行う事で十分な場合が多いですが、抗原検査には医療用と研究用のキットがあり、研究用はあてにならない場合が多く研究用のキットで陽性の場合は医療用キットで再検査になります。
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軽症者に使える経口のコロナ治療薬として、ラゲブリオ・パキロビット・ゾコーバがあります。
ラゲブリオは高齢者や重症化リスクの有る人が適応になる薬で、併用禁忌の薬が少ないので使える人は多いですが、効果は低く最近では推奨されていません。
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パキロビッドは併用禁忌の薬が多いが、重症化抑制効果は認められています。
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ゾコーバはパキロビット同様に併用禁忌の薬が多いですが透析の患者さんでも使えます。
ウイルス量を減らず事と症状の改善は認められていますが、重症化抑制効果は認められていない薬です。
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いずれの薬も繰り返しワクチンをしている方での必要度は低いかと思います。
10月1日以降はコロナ治療薬の自己負担が発生します。
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負担割合 薬の費用 診察の費用   合計の負担額
1割負担:3,000円 +1300円くらい 4300円くらい
2割負担:6,000円 +2600円くらい 8500円くらい
3割負担:9,000円 +4000円くらい 13000円くらい
これまでも診察費用はかかりましたが、薬の費用が負担額に応じて更にかかる様になっています。
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5類移行後の自宅待機期間

企業によって考え方が変わってきますが、行政からの指導を元にすると下記の様な対応となります。

症状が出た日の次の日から5日間かつ解熱後2日経過の自宅療養期間以降は通常勤務可能

復帰時の抗原検査はなし
ただし、10日目くらいまではマスク着用として昼食等も別に食べて感染対策を行う方がいいでしょう。
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新型コロナ後遺症
新型コロナ後遺症とは、新型コロナの発症から通常3か月間以内に出て2か月以上続く症状であり、具体的な症状としては、けん怠感、息切れ、記憶障害、集中力の低下、嗅覚や味覚の障害などがあります。
1年後でも3割の人に症状が残ると言われています。
後遺症はワクチン接種者で少なく、接種者の後遺症リスクは43%減少した事が確認されていますので、後遺症の発生を考えるとワクチンは接種しておいた方がいいと考えます。
ワクチン後遺症に有効な治療として上咽頭擦過療法が注目されています。
下のリンク先の記事もご覧になってみてください。
また、コロナ治療薬のゾコーバが後遺症とリスクを45%下げたと言う研究もあり注目されています。
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新型コロナ後遺症 症状は?治療法は?
分かってきたこと

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ワクチンに関して
新型のmRNAワクチンは感染リスクを下げる効果が有ります。
繰り返して接種することで抗体価が上がり、抗体価が上がる程重症化リスクは下がると言われています。ですので、重症化リスクの有る方や高齢者では繰り返しの接種が勧められています。
65%の人が3回接種で重症化リスクを下げる細胞性免疫を獲得すると言う報告もあります。
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後遺症予防も含め健常者.でも接種が望ましいですが、新型コロナウイルスワクチン接種後の心筋炎発生リスクを心配する方も少なくないです。
しかし、実はコロナに感染した後に心筋炎となるリスクの方がずっと高い事も知られています。
感染して心筋炎になるのは受け入れられても、ワクチン接種で心筋炎になるのは需受け入れられないと言う考えは判らない事も無いですけどね。
私としては、若い方でワクチン接種により副反応の熱や痛みが強い方では、副反応の少ない不活化ワクチンをお勧めいたします。
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以上、新型コロナウイルス感染症情報エトセトラとして最近の話題を書いてみました。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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