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- 2022.11.17
- 一般
佐賀県災害時透析医療研究会でお話させて頂きました。
先週末は第24回日本在宅血液透析学会・第17回長時間透析研究会に参加して大阪に行ってきたのですが、火曜日は佐賀県佐賀市で開催された佐賀県災害時透析医療研究会に演者として参加してきました。
今回、座長である唐津市の岩本内科岩本剛人先生が、玄海原発から10kmしか離れていないと言う事で、原子力災害時の透析医療がどうだったのかと言う話を聞きたいと言う事で声をかけて頂きました。
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午前10時半に山岡先生に外来を変わってもらい、新幹線に飛び乗り、飛行機に乗って、佐賀に着いたのは夕方6時近くになりました。
移動でヘトヘトになっていましたが、気合いを入れて講演させて頂きました。
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震災後に何度か講演に呼ばれたことがありましたが、もう既に10年以上経過して記憶も薄れてきた時点でしたが、その分、震災後に当院で行った災害対策の全てをまとめてお話する事が出来ました。
今回のお題ですが
1.震災直後のライフライン
2.原発事故
3.新たなる災害に向けて
4.透析クリニックでの事業維持計画(BCP)策定
と言う内容でお話させて頂きました。
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スライドでお話したいくつかの話題をちょっと書いてみます。
患者搬送で起こった事
•浜通りから避難している透析患者3名の透析依頼あり
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•救急車が3台到着 1台に3人の救急隊員が同乗
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•救急車は1台に1名しか乗せられない決まりになっている
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自施設での透析が困難
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広域支援を依頼して事前に警察署から高速道路通行許可を受ける
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緊急車両の指定を受けておらずインターチェンジで足止め
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消防署が現在使用していない救急車を提供して患者搬送用に改造
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•当院は貯水槽に水が貯まっており、断水では無かった
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•呼んでもいないのに水道局から給水車がやって来て
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•御礼を言って他施設に向かってもらった
後日談
救急の勉強会での郡山医師会長からの発言
『水道局から電話がかかってきて、救急病院に給水車で水を運ぶつもりだと言うので、それでは透析が受けられない患者が救急病院に殺到、救急病院がパンクしてしまう恐れがある。水は透析施設に運んでくれとお願いした。』
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原発から20km以内の避難地域で土曜日に透析した患者に翌日にも透析を行った施設がある。
避難途中、次に透析が出来るのが何時になるか分からないから、出来る時にやっておきなさい。
などなどです。
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最後は病院では作成している事が多いですが、クリニックレベルでは作成している施設は少ないと思われるBCPについてお話させて頂きました。
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水曜日と木曜日は外来休診とさせて頂きました。
ご迷惑をおかけしましたが、お許しください。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。