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2022.01.21
一般

新型コロナウイルス感染に対する透析患者さんへのお願い

デルタ株と比較して感染力の強いオミクロン株の出現により、新型コロナウイルス感染症がこれまでに経験したことの無い勢いで拡大しています。そのため、全国で蔓延防止重点措置が適用され福島県でも申請協議されています。

昨年10月時点での新型コロナウイルスの致死率は1.0%でしたが、透析者の方々の致死率は15.6%と非常に高率です。すずきクリニックに通院している全ての透析患者さんがワクチンを2回接種していますが、実は今年の1月6日時点でワクチン2回接種した透析患者さんで222人が新型コロナウイルスに感染して、そのうちの12名の方が亡くなっており致死率は5.4%となります。15.6%がワクチン2回接種で5.4%まで低下していますが、それでも高い数値である事に変わり有りません。

現在流行しているオミクロン株は軽症が多いと言われていますが、実際には多くの方がワクチンを接種しているから軽症であって、ワクチンを接種していない透析患者さんはオミクロン株でも重症化している方が多いようです。ですので、透析を受けている方は一般の方より感染予防を徹底していく必要があると思われます。

これから行う3回目の接種に関しては、イスラエルからの報告でワクチン3回接種者では発症、重症化、死亡を抑制する事が知られていますので、是非とも3回目の接種を受ける様にお願いいたします。

 

我々も感染対策を強化し、透析室入室前の検問の再開と手指消毒の継続、2階透析室での透析中の飲食禁止、有症状者には来院時間の変更、ドライブスルー形式でのPCR検査と抗原検査を行った上で陰性を確認しての隔離透析、定期的な換気とCO2モニターでのチェックなど出来る限りの対策を行っています。

 

 

最後に、新型コロナウイルス患者の急増によりコロナ患者用のベットも少なくなってきています。入院の優先度が高い透析患者さんでも感染が判明しても直ちに入院出来ず、通院での隔離透析を行うケースも出てくるかと思います。その時点で一番問題となるのは、熱が出ている患者さんを誰が送迎するかです。感染していないご家族の方が送迎する場合も出てきます。感染するリスクを下げる為にはワクチン接種と日々の感染対策が重要と言うことをご理解ください。もし感染した場合は治療薬と体力が勝負です。日頃から暴飲暴食を避けつつ、十分な栄養を取り運動も取り入れて体力を維持していく事が大切だと思います。

年初からいい話が書けなくて残念ですが、今年もよろしくお願いいたします。

 

追伸)

検問の再開とは

当院透析室入り口で優しい看護師さんが、家で熱を測ったか?体調が悪くないか?などお聞きしている事です。

 

 

透析中の食事を提供出来なくなった分、帰宅後すぐに食べられる様にお弁当の提供を開始しました。電子レンジで温められる容器です。私も本日試食しましたが、おいしかったです。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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