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2021.09.10
一般

ワクチン接種で感染は食い止められるか?〜イスラエルの現状から

“デルタ株”対策で3回目接種 イスラエル https://www.news24.jp/articles/2021/08/16/10924548.html 

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8月16日の日テレニュースの記事です。

ワクチン接種が先行しているイスラエルでは、ワクチンを接種した方でもデルタ株の感染が急増していると言う記事でした。

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実際にで確認てみると

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やはり最近になってイスラエルの死亡者数が急増しているようです。

その為、ワクチン3回目接種者数も急増しています。

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これは、100人あたり何回ワクチンを接種したかの割合を経時的に見たものです。

ワクチンは2回接種で完了ですので、200となると完全に国民が2回接種したことになりますので、2で割ると概ねの接種率になります。

日本でのワクチン接種回数は急増しており、100を越える様になり米国を抜く勢いです。

イスラエルでは、ワクチン3回目を接種した方が急増していて、160まで達しています。

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Twitterでイスラエルの状況をtweetしているのを見つけました。

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今年の8月で607人の方が亡くなっており、

ワクチン未接種が218人 (35.9%)

ワクチン1回接種が14人 (2.3%)

ワクチン2回接種が313人(51.6%)

ワクチン3回接種でも62人 (10.2%)

の方が亡くなられているようです。

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これを見るとワクチンを2回接種してもかなりの人数の方が亡くなっているんだと思ってしまいますし、日本でも早く3回目の接種を行った方が良いと感じてしまいます。

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でも、実はこれは年齢で調整すると異なる結果になります。

これは、シンプソンのパラドックスを知っていると理解出来るようです。

シンプソンのパラドックスに関しては、こちらの解説をごらんください。

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今回の事象に関しては、英文ですがこちらに記載されています。

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こちらの見方ですが、70-79歳のところをみてください。人口あたり4.2%の方がワクチンを接種しておらず、94.6%の方が2回接種しています。

10万人あたりの重症者はワクチン非接種者で190.1人。ワクチン接種者で19.8人となります。

その為ワクチンを接種していない事によるリスクが30.7倍となって、ワクチンの有効率は89.6%だと書かれています。

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このように年齢階層別に見ると、Severe cases/100K(10万人辺りの重症者数)をNot Vax(ワクチン非接種)とFully Vax(ワクチン感染接種)で比較すると、ワクチン2回接種で感染後の重症化率が1/10くらいまで低下しているのが分かるかと思います。

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もう一つ、先ほどワクチン接種が進んでいるイスラエルでは100人あたり160回のワクチン接種が行われているとかきましたが、先ほどのサイトで確認したところ、2回以上接種した割合も見つけました。

それを見ると、イスラエルでも接種者の割合は6割で頭打ちしているようです。日本では、高齢者の接種率が90%近くになっており、若い方でも多くの方がワクチン接種を望んでいます。イスラエルの接種率を遠くない時期に追い抜くのではと思います。

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京都大学山中教授のブログに、8月末の段階で全国民の80%が2回目のワクチン接種を済ませているシンガポールの状況について書かれており、低い感染者数を維持しているとの事です。

シンガポールの感染の現状はこちらをご覧ください。

山中教授もブログで最後に、デルタ株に対しては、感染そのものは十分には予防できないが、感染後の重症化には強い予防効果があると記載しています。

いよいよ日本のワクチン接種が米国を追い抜きそうな勢いです。

今年は良いお正月が迎えられるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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