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2017.09.07
一般

上腕動脈血流量

血液透析を行うにはバスキュラーアクセスが必要です。

一般的なアクセスは内シャントである事が多いですが、人工血管を用いたアクセスの方もいらっしゃいます。

いずれも、血流量が多すぎると過剰血流の症状が出ますし、狭窄があり血流量が落ちるとシャントが詰まってしまいます。

当院でもシャント狭窄の確認のためシャント造影を定期的に行ってきました。

ただ、造影だけでは過剰血流のチェックが出来ず、画像だけでPTAが必要な狭窄かどうかの判断が難しい場合もあります。

そのため、最近ではシャントエコーを行い、上腕動脈血流量をチェックして確認する事が多いです。

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上腕動脈血流量の測定については今回は触れませんが、ガイドラインによりますと

血流量は500〜1,000 mL/min が治療が必要でない機能良好群となり、500 mL/min未満は機能不良群となるそうです。

ただ、500 mL/minはやや高いかと考えて、当院では400 mL/min未満の結果で追加の造影検査を行ったり、血管拡張術を行ったり対応しています。

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下記グラフは過去1年で行った当院患者さんの上腕動脈血流量の結果です。

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検査結果が400未満の方はPTAを行うとかの対応をしています。

また高値の方も心拍出量を測定し過剰血流で無いかのチェックを行っています。

今回の結果は、来週末に開催される第1回日本透析機能評価研究会で報告を予定しています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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