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CERAの腎性貧血に対する費用対効果1
先週末に弘前市で行われていた第40回東北腎不全研究会で発表した
CERAの腎性貧血に対する費用対効果
についてご紹介します。
土曜日の医師セッションで発表しましたが、教育セミナーと看護セッションと同時であったためか、参加者は少なくひっそりとしたセッションでした。
せっかく作成したスライドですので、久しぶりにブログでご紹介いたします。
表題です。
目的です。
当院では、今年になり、ESA製剤でCERA使用量の比率を10%程度から50%まで上げて行きました。
当院ではしっかり透析を行っていますが、しっかり透析を行いながらCERAの使用量を増加させたことで、包括されているESA製剤の使用量及び薬価がどのように変化したか調査しました。
方法ですが、当院で現在通院透析中の70名の患者さんの中で、次のスライドで示す除外基準を満たして、当院に転院してから12ヶ月以上経過している55名の患者さんについて以下の項目を調査しました。
ESA製剤使用割合の変化:CERA使用量の比率を10%程度から50%まで上げた状況について
ESA製剤使用量の変化とHbの変化:Hbを一定に維持しながら、CERAをたくさん使うことでESA製剤使用量が減ったかどうかです。
ESA製剤コストの変化:それに伴うコストの変化です。
高容量使用者の変化:今回高容量使用者の割合について見てみました。
鉄剤使用量の変化:貧血治療には欠かせない鉄剤の使用量について検討しました。
Hbサイクリングの変化:そして半年ごとのHbサイクリングの変化についてです。
HbサイクリングはEbbenらの6分類を使用しました。
除外基準です。
基本的には、Hbサイクリングに影響するであろう造血機能以外の因子を除外しているのだと思います。
Ebbenらの6分類ですが、先ず Hb 濃度の目標値を設定します。
目標値は、10≦Hb≦12 g/dLとしている文献が多いようです。
今回の観察期間は6ヵ月としました。
観察期間中のHb 濃度が
目標値より低値で推移した症例を Low
目標値より高値で推移した症例を High
目標範囲内に安定していた症例を Target
目標値と低値の間を推移した症例を LAL
目標値との間を推移した症例を LAH
低値から高値にわ たって変動した症例 HA
と言う6 群に分ける分類方法です。
詳しくは以下の論文を参考にしてください。
http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=JJCD&vol=24&no=13&d1=8&d2=0&d3=0
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/43/6/43_6_507/_pdf
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。