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2013.05.12
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身近にある放射性廃棄物

僕が住んでいるマンションの入口脇に置いてある除染後の汚染土です。
原発事故後2年近く経過してやっと除染が行われましたが、行き先が決まらないこのような放射性廃棄物が我が家の回りの至る所においてあります。

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「必要性と安全性と必ず(県外に)持っていくのでなければ議論に入れない。最終処分場の話もまだ出てない」(福島・双葉町 井戸川克隆 町長)

昨年夏の井戸側町長の発言です。
中間貯蔵施設については、大熊町の候補地で17日にボーリング調査が始まると新聞報道がありました。
線量の低い汚染度は、線量の高い場所に持っていくのが基本だと思います。県外の誰が引き受けてくれると言うのでしょうか。こんな事では、除染は一向に除染は進まないのですよね。

事故後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとされた「計画的避難区域」と、東京電力福島第一原発から半径20km圏内の「警戒区域」は除染特別地域として、国が除染の計画を策定し除染事業を進める地域となっており、これらの汚染土が新しくできる中間貯蔵施設に運ばれます。

我々郡山地区は、「汚染状況重点調査地域」となっています。
放射性物質汚染対処特措法に基づき、1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域について重点的に調査測定が必要な地域として指定されている地域です。
これらの地域は、市町村が主体となって除染をして、汚染土も自分達で仮置き場を決めなければいけません。
ちなみに、郡山の除染は『郡山市ふるさと再生除染実施計画』によって進められます。

http://www.city.koriyama.fukushima.jp/upload/1/3701_josenplan3.pdf

除染された汚染土は、市内に仮置き場を設置して保管する事になっていますが、なかなか仮置き場が決まりません。
郡山で仮置き場が決まらない大きな理由として、市街地の線量が高く、郊外の広大な土地の線量が低いという事があります。

以前、仮置き場として市が決めた地域の方々が大反対しました。
そこは、ゴミ処分場がある土地なので市では適切と考えましたが、線量が低い土地なのです。
その方達にしてみればもっともな事だと思います。

本来は、郡山や福島などの比較的線量の低い地域の汚染土も、線量の極めて高い場所に持っていってもらえれば助かると思います。

これは昨日クリニック裏の草むらで測った数値です。
1.234マイクロシーベルトでした。
草むらはほとんどの場所で1マイクロシーベルトを越えていました。

決してホットスポットではありません。

福島県の汚染はまだまだ続いています。
このような場所で我々が生活している事を全国の方に覚えていて欲しい、風化して欲しくないと常々思っています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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