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研究会に行って来ました。
木曜日、郡山市で腎疾患の研究会があり行って来ました。
一般演題で、しっかり透析の貧血への効果『しっかり透析の貧血への効果』と言う演題で発表してきました。
実は、この演題は来週末にあるハイパフォーマンスメンブレン研究会(HPM研究会)で発表する予定ですが、予行演習もかねて発表させてもらいました。
特別講演は、僕の出身医局である、福島県立医科大学泌尿器科学講座教授小島祥敬先生の
『泌尿器科最先端医療
ーロボット支援下手術ー』
でした。
先生の話によると、現在アメリカでは前立腺癌の手術は95%がロボット手術になっているとの事でした。
前立腺癌の手術は、以前は開腹手術でしたが、数年前から腹腔鏡で行われる事が多くなっていました。
今後はロボット手術になっていくそうです。
話を聞いたところメリットは大きそうです。
前立腺は身体のとても深い所にあります。
ですので、僕が医者になった頃はとても大変な難しい手術でした。
血管も複雑でたくさんあり、出血すると止血するのが大変でした。
徐々に解剖がわかってきて、手術方法の改良も進み、手術時間が短縮して輸血も行わなくなりました。
それでも、前立腺を摘出した後に尿道をつなぎ合わせるのが大変で、術後の尿失禁が頻回に起こっていました。
ロボット手術では、10倍の拡大視野と3D画像を用いることで、とても細かい所まで手術部位が見え、血管をよけて手術出来て、出血量もとても少なくなったそうです。
さらに、内視鏡手術では、糸を結ぶこともかなりのテクニックがいりますが、ロボットだとそれが容易に出来るとのことです。
現在は、前立腺癌のみに保険は適応されますが、今後他の病気にも適応が広まっていくと思います。
とてもお勧めの治療です。
現在、ロボットの装置はダヴィンチという手術用ロボットが有り、県内でも数施設に入っています。
その中でも、福島県立医科大学と竹田綜合病院に最新型のダヴィンチSiが入っていて、旧型のダヴィンチSより性能がかなりいいとのことです。
今回のダヴィンチSi導入は東日本初との話です。
手術が必要な前立腺癌と診断された方は、是非とも福島県立医科大学と竹田綜合病院で最新型のダヴィンチSiでロボット手術を受ける事をお勧めいたします。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。