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2013.02.08
診療
研究
医療事故

ジェネリックについて

昨年よりクリニックで発行した処方薬の薬剤の記載に「変更不可」の記載がなければ、調剤薬局の判断で後発医薬品への変更が出来るようになりました。

先日、プレタールと言う薬を処方している患者さんから、急に薬の値段が高くなったと相談がありました。

当院では、プレタールOD錠100mgを処方していました。

薬価 は 173.4円で、1日薬価が346.8円、1ヶ月で10404円です。

この方は、3割負担ですので、1ヶ月のご負担額は3121円になります。

ただ、僕の方で「変更不可」の記載をしていなかったので、ある薬局からシロスタゾール錠100mgと言う後発品がでていました。

この薬の薬価が26.5円ですので、1日の薬代が53円。1ヶ月で1590となり、1ヶ月の自己負担は477円です。

たまたまこの患者さんが別の薬局に行ったところ、正規品のプレタールが処方となりました。

477円が3121円になったのでビックリして来院されました。

それで、現在は調剤薬局の判断でジェネリックに変更出来る事を説明し、処方箋に「変更不可」と書いていなかったので、以前もらっていた薬局ではジェネリックに変更していたが、今回の薬局は当院の処方通りにプレタールを処方したので間違ったと言うことではないと説明しました。

プレタールがジェネリックのシロスタゾール錠になって3121円の負担が477円になったのです。薬代が85%減ったと言う事です。

ここで、プレタールについて説明しますと、

血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。血栓症の治療に使う薬剤であり、適応は脳梗塞発症後の再発抑制と慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善となっています。

薬が効きすぎると出血したり、血が止まりにくくなることがあります。

また、頭痛や頻脈などの副作用が知られています。

ジェネリックは先発品と主成分が同等のものです。

主成分を同じに作ってあります。

しっかりした会社のジェネリックですと、先発品と同等の効果があるか調査もしてあります。

多分、15%の薬剤ですとそこまでの調査はしていないかと思います。

主成分は同じでも添加物などは違います。

先発品と同等の効果が得られるかは調査していなければわかりません。

効き過ぎればなかなか血が止まらなくなる可能性もありますし、副作用の頭痛や頻脈が出やすくなることもあります。

どちらがいいかは患者さんの判断になります。

問題なければいつもの薬が格安の値段でのむことが出来ますし、それがジェネリックの良さです。

ちなみにプレタールのジェネリックは26種類ありました。

尚、我々がどのジェネリックを使うか基本的に指定は出来ません。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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