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2012.10.23
診療
研究

オンラインHDFについて

とある掲示板でオンラインHDFの有用性について議論になっていたので、そこに僕が書き込んだ内容に手を加えました。

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最近では4型膜オンラインHDFと5型膜HDの比較について議論がされています。
オンラインHDFがHDに比べそれほど優れたものではないという話もよく聞きます。

もちろん、オンラインHDFを行えば時間を短く出来るなどは愚論です。
回数が多ければ一番良いし、次に時間が長ければ長い方がいいですね。

ただ、都会では透析時間を延長することが透析施設を運営して行くためには金銭的に難しいと言う話もよく聞きます。

オンラインHDFが優れているかどうかより、

どうすれば通院中の患者さんの体調が良くなり、予後が改善されるかを常に考えること。
ウルトラピュアーな透析液を使用しようとする考え方。

が大切なんだと思います。
オンラインHDFを行う為には特に綺麗な水が必要であり、綺麗な水を使うこと自体が優れた透析と言えるからです。

4時間より4.5時間になるように患者さんに勧めること
(当院では、患者さんの耳に胼胝ができるくらい勧めています。)

血流を少しでも上げようとすること
(オンラインHDFの利点として、楽に高血流が出来る事もあります。)

自分が目の前の患者さんに提供出来る最も良い透析方法を考える。

カーボスターについても、当初は血圧が安定する透析液なら使ってみようと考え採用しました。
そして、最近はオーバーアルカローシスや異所性石灰化のリスクがあるのではと言う指摘がされていますが、

オーバーアルカローシスになるなら、重炭酸濃度を調節しています。

そう言う努力が大切では。

先日のHDF研究会でも、カーボスターについては肯定的な意見も多く、現状では注意深く問題点を見守り、改善できるなら先ずは試してみる段階だと思います。

そのような考えの基にオンラインHDFを継続して行きたいと思います。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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