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双葉病院のこと
双葉病院院では、震災直後に多数の患者さんが死亡した問題について独自の調査結果を公表し、院長先生から患者さんのご家族への説明会が行われたようです。
「多数の死亡は原発事故が原因」と結論づけ、「でき得る限りのことはやった。病院側の過失はない」としています。
その事について、「本当に病院に過失がないのか」「謝罪がない」などと反発の声も上がったそうです。
遺族の方からなぜ院長から説明が無かったかと言う話が有ったようです。
実際は、鈴木院長自身が約10軒の遺族宅を訪問したが、ほとんど門前払いされたため、以後は事務職員が対応する様になったと説明しています。
福島県が早い段階で双葉病院が患者を置き去りにしたと発表し、マスコミがその事を報道した為です。
質疑応答の際に、遺族からは、「悪くないのは分かっている。しかし、院長に謝ってほしい。それだけを聞きに来た」「誤るだけでも、謝らないとおかしいのではないか」「土下座しろ」などの発言があったようで、その事に対し、院長先生はショックを受けていると報道されています。
我が子が同じ状況で施設にいたら、先ずは迎えに行って一緒に逃げると思います。
原発事故後に家族の安否を確認する為に訪ねた方達もいたと思います。
批判されるかもしれませんが、これだけの異常事態が起こった時に、最善を尽くした医療者をきちんと管理しなかったと責めることはどうかと思ってしまいます。
僕も震災直後は考えました。
逃げられない透析患者をどうするか。
本当に震災直後は郡山からもたくさんの人が逃げたのです。
那須から新幹線が動いていて、新幹線に乗った人達が乗り捨てた車の列が20km近く離れた白河まで続いてました。
途中、患者と家族の両方を支えることは出来ないと考えて、家族に逃げてもらうことにしました。
ただ、何時何が起こってもおかしく無い状況で、タクシーで那須に家族を行かせるのも不安で、白河に近い職員によろしくと頼み家族を送らせました。
最悪、逃げられない患者とクリニックで透析を継続する事を真剣に考えていました。
だから、今回のことは一生懸命やってのことで、非難されるべきでは無いと思います。
追伸)
もっとも、ご家族の多くのかたは病院の説明に納得されていたと記事には書いてありました。
それを書いておかないと申し訳ありません。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。