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慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討3
結果です。
まず、筋症状です。
筋症状は、筋痙攣いわゆる「こむらがえり」です。
カルニチンの欠乏状態では、筋肉の引きつりが起こりやすいことが知られていて、カルニチンを筋痙攣症状のある方が内服すると、症状が改善すると言われています。
当院では、4名の方に筋症状がありました。
ただ、症状の出現は月に1回程度であり、軽度の症状でした。
カルニチンを内服することで、2名の方は症状が消失しましたが、2名の方は改善せず、1ヵ月で内服を中止しました。
筋症状については、カルニチンはある一定の効果があったという結果でした。
ドライウエイトの変化は特に認めませんでした。
栄養状態の悪いGNRI91未満の方でも同様の結果でした。
僕的には、栄養状態の悪いGNRI91未満の方もそれ以上痩せなかった事に満足しています。
アルブミンについては、全体で変わらず、栄養状態の悪いGNRI91未満の方でやや上昇する傾向がありました。
元々低栄養の方達ですので、半年間悪化していないと言うことは良かったのではと思います。
GNRIは全体で変わらず、GNRI91未満の方はアルブミンが上昇した結果若干上昇している結果でした。
栄養状態が悪い方にカルニチンを処方して、半年後に栄養状態が少なくとも悪化しなかったことは、カルニチンの効果としては満足できる効果だったのではと考えています。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。