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2012.07.16
研究
その他(医療関連)

慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討1

先月、第57回(社)日本透析医学会学術集会に参加してきた事をブログで報告し、後日ブログでも紹介すると記載していましたが、そのままとなってしまい、1ヵ月近く経過してしまいました。

やり出さないと始まらないですね。
発表した演題は、

慢性血液透析患者におけるレボカルニチンの有用性の検討

と言う演題です。
当院では、透析患者のエルカルチン欠乏に対し、積極的にレボカルニチンの投与を行っています。
その効果について今回は発表させていただきました。

研究の背景です。

カルニチンは低分子量のアミノ酸誘導体で、細胞のエネルギー代謝、脂肪酸のミトコンドリアへの輸送、CoAによる代謝反応の制御、赤血球膜の安定化などの生理機能に必須の物質です。

透析患者では、透析治療によってカルニチンが除去されてしまうため、カルニチン欠乏が起こりやすいことが知られています。

カルニチンが心筋や骨格筋のエネルギー代謝、赤血球膜の修復に必要な物質であるため、その欠乏は心臓や骨格筋の機能、貧血の程度に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、透析者カルニチンを補充することで、

心機能の改善
筋痙攣などの筋肉症状の消失
EPO低反応性貧血の改善

などの効果があると言われています。

当院に維持透析で通院中のカルニチンの欠乏が疑われる透析者に対して、L-カルニチンを投与してカルニチン欠乏状態を改善させ、その効果について検討しました。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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