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2012.03.13
診療
研究

レストレスレッグス症候群(RLS)への試み1

先日行われていた第27回 ハイパフォーマンス・メンブレン研究会で当院技師入谷が

〝レストレスレッグス症候群(RLS)への試み
       ~α1MG除去率からのアプローチ~〟

と言う演題で発表してきましたので、ブログでご紹介いたします。

レストレスレッグス症候群〈RLS〉とは、
自覚症状として、じっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」などの異様な感覚が現われる症候群です。

レストレスレッグス症候群は透析者によく見られ、発生頻度は透析者の20~40%にも達すると言われています。

透析者のレストレスレッグス症候群には、分子量33,000のα1-マイクログロブリン(MG)が関与していると言われ、α1-MGの除去能を高めることにより症状が改善されることが報告されて来ています。

先ず、当院におけるレストレスレッグス症候群(RLS)患者数を把握するために、このようなアンケート調査を行いました。
RLSの診断には、これら4つの項目、すべてに当てはまることが必要となります。

当院の患者さん68名中、55名は無症状でしたが、
3項目が4名、4項目全て当てはまった方が9名いました。
通常は、20~40%の方がレストレスレッグス症候群の症状を訴えるということですので、当院の13%と言う結果は決して悪くない結果でした。

ただ、レストレスレッグス症候群と診断される方が9名いたことも事実であり、これは無愁訴透析を目指している当院にとって無視出来ない人数でした。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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