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県民健康管理調査の甲状腺検査について
先日、県民健康管理調査の甲状腺検査についての説明会が福島市で行われました。
今回は、ネット中継があり、この説明会をスタッフと共にクリニックで聞きました。
甲状腺検査は、チェルノブイリで多発した放射線ヨードの被曝による小児甲状腺癌が発生しないか18歳以下の全県民(県外避難者含む)に対して行う甲状腺超音波検査です。
目的は、県民の不安を解消するためです。
下記のページをご覧になって下さい。
http://www.fmu.ac.jp/univ/shinsai_ver/pdf/koujyousen_screening.pdf
目的、対象者、実施計画は以下の通りになります。
先行検査として、3年程度で対象者全員の甲状腺超音波検査を行います。
チェルノブイリでも甲状腺疾患が発生したのは、原発事故から数年後ですので、今回先行する検査は現時点で甲状腺疾患が無いかどうかを調べる検査となります。
その後は、平成26年4月より放射線被曝による甲状腺癌の発生を調べる事になります。
小児甲状腺癌の年間発生率は人口100万人あたり約2名です。
この発生率よりも高くなれば放射線被曝の影響があったと言えます。
平成23年10月 から11月の間に、先行検査として計画的避難区域(川俣町山木屋地区、浪江町、飯舘村)の子供たちに対し甲状腺超音波検査が行われました。
福島県立医科大学で実施した甲状腺検査の結果についてです。
3765人の子供たちに甲状腺超音波検査を行いましたが、直ちに2次検査が必要なC判定の子供は1人もいなかったそうです。
100万人中2人ですから当たり前ですね。
計画的避難地域では、福島郡山地区よりもより多くの放射線被曝を受けています。
この地域で現時点で2次検査が必要な甲状腺疾患は発生していないという事ですので、その他の地域で放射線被曝による甲状腺疾患が発生することはないと言えます。
今年の1月から3月の間に、まだ検査を行っていない国指定等避難区域等市町村と伊達市、田村市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、 葛尾村の子供たち 27,467名に対して検査を行うとのことです。
検査結果は、
この様な通知で送られてきます。
以上、お知らせいたします。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。