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2011.12.04
診療
研究

カンジダ(Candida)

性感染症学会で、カンジダ症についての教育講演が有りました。
皮膚科の先生の講演でしたが、とてもまとまっていて判りやすかったです。
メモを取ってきましたので、一般的な知識と一緒に記事とします。

時々、当院にも亀頭部が赤くなったと言うことで来院する患者さんがいます。
カンジダを性病と考えている方も多いかもしれませんが、カンジダは口の中や消化管、膣粘膜にある常在菌です。

元々、カンジダの病原性は低いのですが、体調不良で免疫力が低下している方、高齢者、妊婦さんなどで、皮膚や粘膜の環境の変化(高温・湿潤・ステロイド外用)が有ると発症して来ます。

性感染によるものは5%以下と少ないですが、男性で繰り返して起こす場合には性感染症の場合を考えた方がいいそうです。

皮膚表面の一部を取って鏡検でカンジダ菌の菌糸を確認することで診断出来ます。
膀胱炎の検査では、細菌尿を培養検査に出して菌の種類を確認しますが、カンジダの場合は培養検査をしてはいけないそうです。
常在菌だから培養をして増やしたら感染の原因となっていなくても培養で増えるとのことで、なるほどと思いました。

治療は、ラノコラゾール軟膏などの抗真菌薬ですが、免疫力が低下して生じるので、基礎疾患の治療を行うこと。そして、病気が生じた部位が湿気の多い部位の場合はその対策を取る事も重要だと言う話でした。

講演を聞いたことで、これまでの知識が整理されました。
明日からの診療に役立てていきたいですね。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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