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2011.10.10
研究
仕事 / 職場

「透析クリニックが被災して」を口演してきました。

『透析クリニックが被災して』 を20回に分けて記事として、厚かましくも、スライドを使ってお話に伺いますと書き込みましたところ、早速、相模原市の橋本クリニック、櫻井先生が声をかけて下さいました。

櫻井先生と言えば、先日行われた第17回日本HDF研究会で大会顧問をされ、HDFに関しては第一人者のような方です。
とても恐縮しましたが、ここは頑張りどころと考え、10月9日の日曜日に、相模原とその周辺地区透析談話会で、「透析クリニックが被災して」のスライドを口演させてもらいました。

この会は、相模原周辺で透析に従事している先生、技師さん、看護師さん達向けの談話会です。

講演は4つあり、先ず最初は北里大学の小久保先生が、透析での物質除去についてお話されました。
とても内容が高度でしたが、非常に解りやすくお話して下さいました。

二つ目の講演は、北里大学泌尿器科の石井先生が、北里大学で行っている腎移植についてお話して下さいました。
東京では、女子医大が有名ですが、北里大学も女子医大と肩を並べるくらいの移植を行っており、素晴らしい成績を残していると知りました。

そして、3番目に僕が話させてもらいました。

以前、製薬会社で一度同じ内容を話させてもらいましたが、その時は1時間かけてゆっくり話した内容です。
かなり、スライドはコンパクトにしましたが、それでも30分で終わらせるには、ちょっと忙しくなってしまいました。

何とか伝えたい事は伝えられたのではないかと思いますが、まだまだ改良の余地は有りそうです。

最後に、北里大学腎臓内科教授の鎌田貢壽先生の講演が有りました。
同じ震災の話でしたが、やはり年期が全く違うと言う印象です。
当たり前ですが、鎌田先生の講演を聞くと、ぼくのはやっぱり口演くらいにしておかないといけないのではと思います。

これは、質問にお答えしている時の写真を撮っていただいた者です。
どのような質問かというと、もっとたくさん要介護の方がいるときに被災したらどうだったでしょうかと言う質問でした。
今回は15名の患者さんがいるなかで被災しましたが、介護が必要な車いすの方は1名だけで、その方は僕が担いで階段を下りましたと言う話をしたからです。

その時は、想像したくないとお答えしてしまいました。

本当は、想像はしたく無いですが、多数の要介護の患者がいてたとえ時間がかかっても同じ事をしたでしょうというのが、質問の回答だったと思います。
やるしかないでしょうね。

市内にあり、2棟の片方が全壊した星総合病院では、5階の連絡通路が揺れで落下してしまいました。
それでも、職員は歯を喰いしばって患者さんを脱出させました。
5階では渡り廊下を見ると空が見える状況ですので、本当に怖かったと思います。

車いすの方は、エレベーターが止まっていてもみんなで担いで行けば階段を下りることは出来ます。
当院でも、震災でエレベーターが使えなかった間は、車椅子はみんなで担いで持ち上げました。

怖いけど、やらなければならない時には歯を食いしばって頑張れるのが我々日本人だと思います。
と、最後はかっこよくまとめて終わりにいたします。

追伸)
冷静になって考えてみれば、当院は耐震問題が起こってから改正された建築基準法を郡山で一番にクリアしたクリニックです。
震度7まで耐えられますので、本当は逃げる必要も無いのです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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