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2011.09.17
診療
生活 / くらし
その他(一般)

放射線被曝に関する講演会

先日、放射線被曝に関する講演会が行われ行ってきました。

最近、話が極端なんですよね。
危ないと訴える先生と、大丈夫と訴える先生。
今回は、大丈夫という先生でした。

大丈夫という先生の話で必ず出てくるのが100ミリシーベルト
これ以下では癌の発生率が増えたという報告はないと言う話です。
だから、20ミリシーベルトくらいまでは全く問題無いよと言います。

でも、これだけ情報が氾濫してきていますので、20ミリシーベルトでも多くの方が心配だと考えています。

 

ですから、このぐらいまでは大丈夫と言うより、各自がどのくらいまでなら許容出来るのかを聞いて、実際にどのくらいの放射線を浴びているのかを知らせる方がいいと思います。

皆さん、どのくらいまでなら許容出来ますか。
10ミリシーベルトですか。
5ミリシーベルトでしょうか。
1ミリシーベルトや2ミリシーベルトなら、郡山は厳しいでしょうね。
だから、避難している方もたくさんいるのだと思います。

 

3月にたくさん降り注いでいます。
僕のガラスバッチの積算量は、3月から7月までで1.5ミリシーベルトくらいです。
現在、僕のガラスバッチによると1ヶ月の積算量が0.2ミリシーベルトくらいですので、残りの7ヶ月と合わせると3ミリシーベルトくらいになってしまいます。

ただ、震災前の1ヶ月の積算量が0.15ミリシーベルトくらいあるので、現在の月当たりの被ばく量は0.05ミリシーベルトくらいだと言うこともわかっています。

 

現在皆さんがどのくらい浴びたらいやだと考えている放射線量である5ミリシーベルトとか1ミリシーベルトとかの数値は、自然放射線量を含めた現在被ばくしている放射線量なのでしょうか。それとも今回降り注いだ放射線によるものでしょうか。

自然放射線量は、東北電力のホームページを見ると福島県で年間1.04ミリシーベルトくらいのようです。
当院で計っている数値はもう少し多い様ですが、どちらにしても無視出来ない量です。

http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/11.html

 

3月の原発事故から1年間で自然放射線も含めて5ミリシーベルト未満に抑えたいと思ったら、後は内部被曝がどのくらい有るかという事になります。

 

今回の講演で参考になったのは、セシウム137 のベクレル数をシーベルトに換算する為には、 1.3×10-8をかけるといいと言う事です。

1kg当たり500ベクレルの食物を500gの摂取した場合の内部被曝料は、3.25 マイクロシーベルトとなります。

http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON

 

標準的な成人の1日の食物の摂取量は、
飲み物で、
飲料水1・65リットル  
牛乳・乳製品200グラムとなり、約2リットル

食べ物は、
野菜類600グラム
穀類300グラム
肉・卵・魚・その他が500グラムで合計1400g

飲料水に含まれるセシウム137が1kg当たり10ベクレル
食べ物に含まれるセシウム137が1kg当たり50ベクレル
と仮定すると

経口摂取の場合の実効線量係数(Sv/Bq)は、セシウム137 は 1.3×10^-8ですので、

1日当たりの飲料水の放射線量は、0.26 μSvで、食べ物の放射線量が0.91 μSvとなり、合わせると1日の内部被ばく量が1.17μSvとなります。

 

そうすると、1年の内部被ばく量は計算上 0.4mSvとなりました。

それほど怖がる数値ではない気がします。
これを見て間違っていましたら教えてください。
僕は基本的に素人ですから、よろしくお願いいたします。

 

それから、勘違いされては困るので書きますが、だから安心だなんて思っていません。

我が家の回りの放射線量は1−2マイクロシーベルトくらいです。
周囲には室内でも1マイクロシーベルトくらいのお宅もあります。

子供が一日外で遊んでいたらすぐに積算量は多くなってしまいます。
外で遊びたいのに遊べないのが福島です。

 

このような状況ですから、内部被曝が少なければ少ない方が良いと考えるのは当たり前です。

だから、放射線が多く含まれている可能性が高い福島の食材を給食に使う事は大反対です。

少なければ少ない方が良いのです。
でも、どこかで妥協しないと福島県では生きていけなくなります。

我々は、元々無かったものが飛んできて迷惑しています。
我慢して生活しているのでなるべく早く除染して欲しいです。

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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