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福島県常勤医師の増減状況
9月10日(土)の福島民友新聞に、福島県における常勤医師の増減状況が掲載されていました。
県の調査では、8月1日現在で45人の常勤医師が県外に流失しているそうです。
原発事故の被害が大きい相双地区では、58人の常勤医師が減少しています。
相双に次いで郡山市では16人の医師が減少していました。
相双地区から移ってきている先生方もいるにもかかわらず、16人の減少です。
福島に比べて明らかに減少しているのは、なぜでしょうか。
福島の医療環境は、たくさんの医療関係者の努力でなんとか現状維持していますが、今後は福島に来てくれる医師が減っていく恐れがあります。
来年度の臨床研修医が大きく定員割れする恐れがあります。
さらには、現在若い先生方でも妻子を県外に行かせ、単身で頑張っている先生もいますが、その先生方がいつまで頑張る事が出来るかわかりません。
でも、福島に来てくれる医師が減っていく状況で、出て行く事を責めるのはおかしな事です。
今後、福島県では、医師不足の状態が徐々に悪化していく可能性が有ります。
ここに東大の上昌広特任教授のグループが発表した福島の震災の影響シミュレーションが有ります。
震災が無い状態でも、現状では医療状況は決して良くありません。
25年後も変わらないです。
ここで、震災の影響を考慮したシミュレーションでは、医師数も労働時間も更に悪化してしまいます。
行政も医師会もメディアもその事に対して危機感が無いようです。
とても心配です。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。