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2011.08.29
診療
研究

透析患者さんの睡眠時無呼吸症候群

透析患者さんでは、透析間で増加する水分貯留が上気道に浮腫として影響する事により、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)を起こしやすいことが知られています。

SASがあるかは、写真のようなパルスオキシメーターの装置を装着することで、簡単に調べる事が出来ます。

これは、パルスオキシメーターによって記録された患者さんの酸素濃度です。
無呼吸があると酸素濃度が下がり、呼吸すると上がるという酸素濃度が上下に振れる特徴的な所見が見られます。

このような方は更に詳しい検査が必要で、詳しく検査出来る施設にご紹介し、睡眠ポリソムノグラフィー検査と言う検査を行います。

確定診断後は、CPAP(シーパップ)という鼻マスク式の人工呼吸器を睡眠中に取り付けます。
器械が一定の圧力で空気を送り続け、その圧力で気道が開き、十分な呼吸ができるようになります。

SASの方にCPAPを行うと

・いびき・無呼吸・低呼吸が消失し、睡眠の質が改善する。
・日中に眠気が少なくなり、頭や夜間頻尿が改善する。
・高血圧、不整脈、糖尿病などのコントロールが良好となる。
・結果として、脳卒中や心筋梗塞などが減り、長生き出来る。

と言われています。

現在、当院でも数名の透析患者さんに対し検査を行っていますが、SASが見つかる方が多く、しかも重症な方が多くCPAP治療を開始しています。
これで、透析者の方々の合併症リスクが下がる事を期待したいです。
今後も積極的に透析者のSASを調べていく予定です。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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