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2011.08.10
診療
研究
仕事 / 職場

透析クリニックが被災して 7

震災直後の状況ですが、クリニック内は一時的に停電となり、透析室内は日中でしたが曇っていたため少し暗くなっていました。
あちこちで、透析室の壁紙が裂けたため、裂けた部分から埃が室内に充満していました。
エアコンのふたが何枚か天井から落下しました。

コンソールは外部電源異常となり、ポンプが停止していました。
さらに、ひどい揺れのため透析室では本棚と冷蔵庫が横転し、冷蔵庫のブザーが鳴り響いていました。

本震の後に立て続けて大きな余震が続いていましたので、ほとんどの患者さんがパニック状態になり、一刻も早く避難したいという状態でした。(一部写真を撮る余裕のある方もいらっしゃいました。)

ポンプ手回しの回収という方法もありますが、時間もかかるため、避難を優先し緊急離脱を行い透析室から退避しました。

周辺の施設にその時の状況を後日聞きましたが、夜間透析との合間で患者さんが少なかった施設が多く、聞いた施設は全て回収出来ていたようです。
でも、今振り返ってみても当院の状況では、緊急離脱しか選択出来なかったと思います。

施設によっては、透析室が5階にあり、渡り廊下を通り隣の病棟に行こうとしたら、渡り廊下が崩れ落ちて空が見えたという施設もありました。
本当にもう思い出したく無いですね。

次回から、震災時に行った緊急離脱の方法についてお話いたします。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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