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2011.05.31
生活 / くらし
その他(一般)

山下講演会2

やっと安心と言い続けた経過が理解出来てきましたので、書きます。

また、聞いて良かった山下先生の言葉を書きます。

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放射線のリスクは明確に出来ないがリスクは否定出来ない。
100ミリシーベルト以上では発癌のリスクが有ることが分かっているが、それ以下では証明されていない。
決して安全ではない

事故直後は非常時であり、年間100ミリシーベルトを越えないようと言う最低限の約束がある。

(どんどん避難区域が広がっていった時期で、福島・郡山がパニックとなる可能性が有った事がバックグランドにあります。)

このような異常事態の中で、医療関係者がどの様に状況を理解して行動するかが大切だった。
震災直後の混乱時期に、対応を行うはずである医療従事者や県の職員が逃げ出さない状況を作ることが責務だった。

他のリスクとのバーターで、経済的な損失、人間関係の崩壊、生活のインフラの崩壊、その地を去ることのデメリットなどを包括的に考え、各個人が各個人の事情に従って線引きをしましょうと放射線防御の考えである。
現在の状況は、解らない見えないという以上に生活のインフラが崩壊し、応援団で有るべき周りが風評被害で浮き足立っている

正しく理解して正しく怖がる為には、誰がどういう意図やエビデンスで指示を作ったのか、その科学的根拠は何か、その情報源をオーソライズしているのかが大切。

しかし、現在の状況は情報の一元化がされてないく、情報の洪水があり、情報災害が起こっている。

チェルノブイリでは、事故後人工中絶を行った群と行わなかった群の比較が行われた。
事故後保証金が出た人たちは、仕事が無く、アルコール中毒となっていった人が多かった。

科学が起こした原発事故を科学の力で解決するためには、我々医療関係者が出来ることは、正しい知識を持って、フロントラインに福島の住民に正しく伝えることが医療従事者である皆さんの役割である。

医師となったら自分の為に生涯を捧げるのではなく、患者さんの為に生きる事が定めであり、それがいやなら医師を辞めるべきだ。

書かれた教科書の中に明日の医学はない。
目の前の患者さんの中に医学はある

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未だに幼い子供たちをどの様に生活させていけば良いのか、不安が一杯の中で、山下教授の言葉を繰り返して聞きながら、医師としてどうあれば良いかなんて考えている自分が居ます。

原発事故直後は、避難地域の方達がどんどん逃げてきました。
ほとんどパニック状態でした。

双葉病院で多くの患者さんが置き去りにされ、寝たきりの高齢者が亡くなった事が後に問題となり、実際には助けを求めに行った院長が警察に阻止されて戻れなくなっていたことが分かりました。
助け出された老人でも無理な移動で亡くなった方がたくさんいました。

同じような事が福島・郡山で起こったら、多くの動けない高齢者が命を落としていたかもしれません。
その事を考えると、医療者をパニックにさせないために安心と言う言葉を使ったのはやむ得なかったのではと思います。

後になって批判することは簡単です。
でも、その時に皆がパニックにならないように行動出来た人がいたでしょうか。
保安院や安全委員会は福島に来たのでしょうか。

先生は言っていました。
後日、全てが検証される事になると

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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