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2011.05.09
生活 / くらし

児童・生徒の被ばく限度について

神戸大学の山内知也教授という方が、文部科学省と原子力委員会に児童・生徒の被ばく限度についての申入書を書いてくれたようです。

2011年5月5日
児童・生徒の被ばく限度についての 申 入 書 (2)

文部科学省学校健康教育科 電話 03‐6734‐2695
FAX03‐6734‐3794
原子力安全委員会事務局 電話 03‐3581‐9948
FAX03‐3581‐9837
山内知也 神戸大学大学院海事科学研究科 教授
電話 078-431-6307、FAX 078-431-6369

大学で放射線を教授している者として申し入れます。

先に2011年4月21日付けで申入書を提出いたしましたように、福島県内の児童と生徒の被ばく限度とされている年間20ミリシーベルトの基準は、子供が浴びる線量としては不当に高いものです。撤回して年1ミリシーベルトの基準を児童と生徒にはまず適用してください。

既に環境汚染の主体になっているのはセシウム-137であって、この核種の半減期は30年です。土壌に付着する性質が強いので取り除かれない限りその場に留まって放射線を出し続けます。1年目が20ミリシーベルトであったと仮定します。次年度に同様な過ごし方をさせますと、ほとんど同じ被ばくを受けることになります。相当の作業と努力がなければ同様な被ばくが2年目以降も続きます。
年当りの被ばく量 累積被ばく量
1年目 20.0ミリシーベルト 20.0ミリシーベルト
2年目 19.5ミリシーベルト 39.5ミリシーベルト
3年目 19.1ミリシーベルト 58.6ミリシーベルト
4年目 18.6ミリシーベルト 77.3ミリシーベルト
5年目 18.2ミリシーベルト 95.5ミリシーベルト
6年目 17.8ミリシーベルト 113.4ミリシーベルト:小学校卒業
7年目 17.4ミリシーベルト 130.8ミリシーベルト
8年目 16.6ミリシーベルト 147.8ミリシーベルト
9年目 16.2ミリシーベルト 164.4ミリシーベルト:中学校卒業
10年目 15.9ミリシーベルト 180.6ミリシーベルト

小学1年生は卒業までに113ミリシーベルト、中学卒業までに164ミリシーベルトを被ばくすることになります。例え半分でも、それぞれ、57ミリシーベルトと82ミリシーベルトです。

原子力安全委員会が平成19年に改訂した原子力防災指針『原子力施設等の防災対策について』は、セシウムが原子炉からは出てこないという大前提で書かれております。希ガスとヨウ素だけが念頭におかれています。
今は応用問題を解くことが必要です。子供と住民の避難計画を一刻も早く立案し実行して下さい。

以上

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我が家は、小学校2年生と、4才の幼児がいます。
高校卒業までの累積放射線量を計算すると悲鳴を上げそうです。

これだけ反論している人がいるのに、2時間の会議で議事録もなく決定した事を盾にしています。
どうも、20ミリシーベルトにしておかないとパニックが起こるとか、避難すると負担がかかるとかのよく分からない良い訳を言っています。

避難しなければ行けないなら、もうすでに判断して避難しています。
今は、事故直後避難していた人たちも戻ってきています。

我々が安心して生活出来るように、出来るだけ早く学校の表土を削り、側溝の汚泥を取り除いて欲しいです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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