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放射線量について
放射線量についての講演のビデオをネットで見ました。
1時間くらいの内容です。
朝5時に目が覚めてしまい、その後3回見て内容をまとめました。
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放射線量の基準
現在の基準は、原子炉を通常に運営している時の基準
科学の進歩によりどんどん小さい値まで調べられるようになったため出てきた数値で、不測の事態の基準としてはどうか。
放射線影響を基準にした区分が必要
非常時なので、健康影響の無い上限・緊急作業時の線量の限度100mGyを基準にすると良いのでは。
ちなみに実際の健康被害は400mGy以上で生じる可能性がある
宇宙飛行士の線量限度は300mGyである
100mGy以下の放射線では、妊娠中の胎児にさえ影響がない
(Gy=Sv:グレイとシーベルトはほぼ同じもの)
全く問題が無い状態の何倍の数値であるかを考えるのではなく、健康被害が生じる可能性がある100mSvを基準として、どのくらい少ないかを考えた方が妥当である。
現在の評価は、
1時間当たりの線量 健康被害の評価 レベル区分
1mSv/h 1/100 福島原発
0.1mSv/h 1/1000 避難区域
10μSv/h 1/10000 福島県内
0.2μSv/h 1/500000 県外
メディアは通常の100倍の危険と言うが、健康被害が生じる基準から考えると郡山の放射線量は基準の1万分の1である。
冷静に考えて下さい。
また、放射線の影響として長崎原爆で考えると、放射線量は距離の2乗に反比例するするから、
爆心地から1.5kmでは1グレイの放射線も、3.5km離れると1ミリシーベルトになっており、5km離れた場合の放射性被爆はほとんど無いと言われています。
最悪の場合が起こっても、現在の退避範囲は妥当であり、それ以外の場所に放射線の直接被害は無いです。
退避範囲は、何か起こってもこの範囲に入らなければ大丈夫という範囲として設定されています。
放射線被曝と甲状腺癌発生リスクですが、
対象 線量 服用基準
5才未満 50mGy
10〜19才未満 300mGy
20〜40才未満 1000mGy 100mGy
40才以上 影響なし
となっています。
安定要素の服用レベルは100mGy(妊婦・授乳中・小児50mGy)で、40才以上は飲んでも意味が無いそうです。
ただし、ヨウ化カリウムを妊婦・授乳中・小児に投与する場合は核医学学会の意見も参考にした方が良い
投与時期
ブロック率が高ければ高いほど甲状腺癌の発生リスクが下がると言われています。
被爆24時間前で93%ブロック
被爆後2時間までなら80%ブロック
被爆8時間後だと40%ブロック
いわきや三春では、混乱の中で配布が行われ、すでに飲んでしまった方がたくさんいるようですが、全く無効であり、副作用の可能性もあるそうです。
投与時期は大切です。
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/201100000029.htm
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。