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2011.02.04
診療
開業 / 病院経営
研究

当院の透析診療について

それでは最後に当院の透析診療について書きます。

当院では、ベッドサイドでの透析回診の他に、月一回は患者さんと向き合ってレントゲン写真やデータをきちんと説明し、治療方針を決めています。

これは、開院当初より現在まで続けています。
最近透析中の血圧低下がないか、体重増加の程度を確認の上、透析後怠くないかなどを問診し、ドライウエイトの変更や栄養指導を行っています。
すごく落ち着いていて、特に話すことも無い方もいらっしゃいますが、それでも時々いつもの回診では分からない問題点がはっきりしてきます。

栄養指導は月1回行っています
初回は、個室でじっくり時間を取って行いますが、その後は透析中のベッドサイドで、直近の検査データも含めて、管理栄養士が説明しています。
患者さんのデータや状態は刻々と変わってきます。
数年前にやった栄養指導が、現在の状況に合っていることの方が珍しいのでは無いでしょうか。

透析液清浄化ですが、この点については、主として当院の優秀な技師たちが行っています。
透析液が清浄化されていると言うことは、透析治療の土台になることですので、絶対に守らなければならないことです。

もちろん、清浄化をきちんと確認するために、エンドトキシンおよび細菌検査を月1回欠かさず行っています。
これは、ホームページや更衣室前の掲示板に載せていますが、きちんと清浄化されていることを示すことは大切だと思います。

そして本体の血液透析ですが、当初はオンライン濾過透析をすればいいという甘い考えでしたが、間違っていたことが分かりました。

一番大切なことは、透析量を増やすことです。
そのために一番有効なことは透析時間を延ばすこと。
(本当は回数を増やすことがこの前に来ますが、一般的に出来ることとして透析時間としました。)
次に血流を上げること。
合わせて、〝しっかり透析〟です。
このことが一番大切です。

当院では、時間延長を患者さんに勧めていますが、長時間を承諾してくれる方は少ないです。
でも、日々の診療の中で常々メリットを話すことをしています。
徐々に効果は出てきて、現在2割の方が5時間透析。5割の方が4.5時間透析の透析時間になっています。

また、血流は多くの方が300ml/minであり、それ以上の方もいらっしゃいます。
血流を上げる事を苦痛にする患者さんは少ないので、どんどん上げるように心がけています。
ただし、ある一定以上の血流にする場合、穿刺針の太さを太くしなければなりません。
太くしても痛みはあまり変わらないのですが、いつも同じ場所に刺している様な方ですと、止血が悪くなったり、皮膚が弱くなったりしますので、必ず穿刺場所をずらす必要が有ります。

シャント管理も大切なことです。
現在、患者さんの人数も多くなってきましたので、週1回くらいはPTA(狭くなったシャントを風船で膨らます治療です。)を行っています。
そのためか、これまでにシャントが狭窄や閉塞することで作り直さなくてはいけなくなった方は少数です。
これについては、ホームページの学会発表 2010年12月 4日  第83回福島腎不全研究会2を参照ください。

最後に透析の回数ですが、小人数ですが本人の強い意欲の元に週4回透析を行っている方もいらっしゃいます。

援腎会すずきクリニックの目標は、当院で透析を受ける皆さんが『元気で長生き出来る様になる』ということです。

理想の透析室を目指して、明日もみんなでがんばるぞ〜!

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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