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2010.09.28
診療
研究

何が大切なのか。

総合病院に通っている方は、何か有ったときに安心と言われる方が多いです。
3,4時間待って診察を受けているのはそのためなんだと言われます。

透析を受けている患者さんたちもそのような話をされます。
でも、そんなに受け身で良いのかなと思ってしまいます。

本日、ホームページの学会発表に今年の夏に発表した東北腎不全研究会のスライドを載せました。

DOPPSと言う世界的な血液透析における治療方法と患者の予後についての調査で、低透析量、高リン血症、高カルシウム血症、低アルブミン血症 、貧血とバスキュラーアクセスの方法が、透析者の死亡リスクの増大との重要な関連が有ることが分かりました。
そして、この6つの治療指標について日本人患者さん1805人を調査した結果が透析学会雑誌に報告されました。

今回の発表は、その結果と当院の治療成績を比べた発表であり、以前にこのブログにも載せています。

DOPPSに参加した1805人の血液透析患者さんの集計では、6つ達成が0%、5つ以上達成が1.7%前回であったのに対し、当院の6つの指標達成が36.7%、5つ以上達成が83.3%でした。

この治療指標が全てではありません。
ただ、当院の行っている透析が間違ってはいないと言えるのではないかと考えています。

当院で行っているのは、透析量を増やすため少しでも時間を延ばすこと。血流を上げること。そしてオンラインHDFです。
いわゆる〝しっかり透析〟だと思っています。

そこで、最初の話に戻りますが、透析治療を行っていく上で大切なことは、何か有ったときに安心ではなくて、何かが出来るだけ起こらないような透析を受ける事ではないかと思うのです。

受け身ではなく、どん欲に出来るだけたくさん透析を受ける事が大切です。
そのために今すぐ出来ることは、先ず30分の透析時間を延ばすこと、そして少しでも血流を上げる事ではないかと思います。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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