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2010.09.11
診療
開業 / 病院経営
研究

長時間透析の長所と課題

全国の透析患者さんの会である全腎協の会報『ぜんじんきょう241号』で、『長時間透析の長所と課題 』と言う特集が載っていました。
芦屋坂井瑠実クリニックの坂井瑠実先生が書かれていました。

長時間透析は、週3回6時間以上、または週合計18時間以上の透析と長時間透析研究会で定義されるそうです。

長時間透析の利点としては、とにかく生存率が良いという事です。
透析期間の生存率の推移の比較というグラフが載っていました。
そこには、日本透析医学会平均と、週4回6.6.6.4時間の透析を行っているIクリニックと週3回6.6.6時間の透析を行っているM病院の生存率が書かれていました。
どちらも長時間透析を行っている有名な施設です。

グラフは許可が無いので載せられませんが、
おおよそ
5年生存率が
日本透析医学会平均 約60%
M病院       約80%
Iクリニック    約80%

10年生存率が
日本透析医学会平均 約40%
M病院       約60%
Iクリニック    約70%

20年生存率が
日本透析医学会平均 約20%
M病院       約35%
Iクリニック    約50%

と言うグラフでした。
それにしても、Iクリニックのにの生存率はすごいです。
20年で50%の生存率ですね。

今まで、二次性副甲状腺機能亢進症の治療はとか、合併症に対する治療はとかの話しは良くされていました。
でも、もっと大切な生存率を高くするにはどうすればいいかと言う話はあまりされてきていない様な気がします。
このような話がどんどん広まっていくと良いですね。

現在当院で長時間透析に当てはまる方は1名ですが、当院でも〝透析を沢山する〟と言うことをもっと広めていきたいと考えています。

ちなみに当院の治療方針は、

透析時間延長
血流を上げる
ろ過透析を行う

で透析診療を行っています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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