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2010.05.06
診療
研究
仕事 / 職場

タバコ窩内シャントについて

透析には内シャント手術が必要です。
通常は腕時計をする部分に近いところに作ります。
でも、タバコ窩内シャントと言って、母指を橈側外転させたときに手関節橈側遠位部に生じるくぼみに作る場合が有ります。

その理由は、閉塞するとより肘に近いところに作らなければならないシャントですが、通常の位置より遠い部分で作成できるので、手術をする部位が増えるという利点があります。

そのため、若くて今後長期間透析を行う可能性が高い患者さんには、タバコ窩で内シャントを作ることが増えてきました。

しかし、最近ではシャントPTAが良く行われるようになり、シャントのメンテナンスができるようになってきました。
そのため、タバコ窩の内シャントはあまり勧められないと最近では思っています。

その理由は、
・通常のシャントでも、PTAを必要時行うことで、シャントの開存期間が長くなったこと
・タバコ窩は手関節を超えるところで狭窄を起こしやすい。
・通常シャント部位に比べ、PTAが難しい(僕の印象ですが。)
・血管の発達が悪く、血流をなかなか上げられない方が多い傾向だ。

この様に考えています。
患者さんも、作ってから時間が経たないでつぶれてしまうシャントを作るよりも、メンテナンスをすることで長期間使用できるシャントを望んでいると思います。

最近、タバコ窩内シャントのPTAが難しい方が何人かいらっしゃいます。
しかもどうにか透析はできるのですが、十分な血流が取れず困っています。
ご本人も手術はしたくないので、どうにかこのまま頑張って欲しいとおっしゃるのですが、透析の効率は悪い状態です。

現在も積極的にタバコ窩内シャントを作成している先生方はご検討ください。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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