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透析の仕組みとオンラインHDF5
オンラインHDF(ろ過透析)とは、ろ過透析で使用する点滴を透析液で代用する方法です。
最近では、逆ろ過が起こりやすい透析膜が主流となっており、オンラインHDFを行わなくても、透析液自体が体内に入って気安くなっています。
そのため、透析液は徹底してクリーンにしなければなりません。
当院では、東レ社製のトータルクリーン化システムというシステムを用いて、細菌やエンドトキシンが測定感度以下となった純粋を使用して透析液を作っています。
この様に無菌状態の透析液の一部をろ過に使用するのがオンラインHDFです。この方法の利点は、48−60リットル(4−5時間透析)の透析液を点滴として使用する大量置換が可能なことです。
通常のHDFですと、サブラットという2リットルの決められた液を使いますので、保険の関係から置換液量は10リットルまでですので、大量置換はできません。
一般に、少量置換では後希釈法、大量置換は前希釈法を用いてろ過透析を行います。
両方にそれぞれメリットが有りますが、両方の希釈法が行えるのはオンラインHDFだけです。
前希釈オンラインHDFの模式図です。
まず、透析液の一部が補液として血液中に入ります。
透析膜(ダイアライザー)では、透析中に行う除水と透析液の一部から回った補液が中空糸から漏出し、中空糸の周りを流れる透析液と共に排液されます。
つまり、サブラットを使用するボトル型のHDFでは、その分の除水を多くする必要が出てきてしまうのに対し、オンラインHDFでは、入り口と出口での差は、除水分だけになります。
これが、オンラインHDFが通常のHDFに比べ密封系で安全だという理由です。
以上がオンラインHDFの仕組みです。
この方法のメリットは、
1,密封系でボトル型HDFよりも安全である。
2,ボトル型HDFで行えない大量置換のHDFを可能である。
3,サブラットを使用しないため、安価にHDFが行える。
と言うことです。
次回は、その効果について書きたいと思います。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。