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透析の仕組みとオンラインHDF1
これまで幾度となく書いてきましたが、再び透析の仕組みとオンラインHDFについて書いてみたいと思います。
血液透析の原理です。
透析は、外側が透析液で、内側が血液が流れる構造で行われます。
そこで電解質補正であったり、水分補正であったり、不純物の除去を行っています。
この中空糸には、老廃物が通れるくらいの穴が多数空いています。
もちろん水分も通ります。
ただ、血液や大きな蛋白は通れません。
透析の原理は、拡散とろ過、吸着で行われます。
物質の移動に一番関係しているのが拡散で、次にろ過です。
吸着は一般的な膜ではそれほど多くないですので、今回は考えないでおきます。
拡散というのは、半透膜と言う小さな孔を介して物質が移動する事です。
子供の頃学校で習ったかと思います。
ダイアライザーにある孔も同様に物質が移動します。
特徴としては、濃度の差で物質が移動しますので、効率が良いです。
そして、小さい物質が移動しやすいが大きな物質は通りにくい事もあります。
何で孔よりも小さいのに大きめの物質は通りにくいのでしょうか。
川も同じですが、液体が流れると中心部は流れが良く、辺縁は流れが悪くなります。
実は辺縁には境膜という層が出来て、物質の流れが悪くなるのです。
ただ、小さい物質の場合は受ける影響は少なくなり、十分に拡散されるのですが、大きな物質では境膜を超えるのが大変になると言われています。
透析で血流を上げると効率が良くなるのは、境膜が薄くなるからではないかと思います。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。